Internet Security barrier バックアップエディションレビュー Vol.2

今回は、セキュリティの基本の基本、ウイルス対策っていうことで「Virus Barrier X」(以下VB)を取り上げます。
http://www.intego.com/jp/virusbarrier/

インストール作業を終えて再起動し、VBを立ち上げると、まずすることはシリアル番号登録と、intego製品共通のシステム環境設定「NetUpdate」の設定です。

設定といっても大したことは無く、連絡先メールアドレス、任意のパスワードを入力するだけです。
前バージョンまであった、ダイアルアップと常時接続の選択ボタンはどうも無くなったような感じです。これがあると、ネットアップデートはアップデータ確認時刻になるとメッセージを表示するだけか、自動的に確認しに行くかを選択できたのですが。

ともあれ、ウイルス定義ファイルを最新版にして、VBを立ち上げ、iMacの全HD内をチェックさせましょう。これは容量次第で時間はかかると思います。60GBの外付けハードディスクのせいで、私も1時間以上かかりました。
ウイルスは幸いにしていませんでしたが、破損ファイルをいくつか見つけて教えてくれました。もう使っていないファイルでした。その場で削除できます。

環境設定では、ウイルスを見つけたら駆除するのか、警告して削除するか決めるかなど、いろいろと設定できますが、便利そうなのが「ターボモード」で。一度チェックしたファイルは書き換えが無い限り次のチェック時は無視するもので、時間短縮になります。
設定で、VB起動後、自動で隠しておくことも出来ます。この種のソフトは起動したあと、画面を占領されてしまうと不便なことも多いですし。検査したいファイル(フォルダ)をDocのこのソフトのアイコンにドラッグすると、Doc内で検査状況を教えてくれますので、設定を変えたりしない限り、隠しておいた方が良いと思います。
圧縮ファイルのスキャンはするかしないかだけで、ノートンアンチウイルスのように、圧縮形式ごとにファイルのスキャンの有無を設定できません。これを単純化と見るか、手抜きと見るかは人それぞれでしょう。

なお、このソフトで特徴的なのは、ウイルススキャンした結果を音声で簡単にコールして教えてくれる(ウイルスがいたか、いないかくらい)ことですが、前のバージョンは日本語だったのに、今回は英語になってしまいました。ちょっとそれだけは残念です。
なお、スキャニング結果はメールで任意アドレスに送ることも可能です。例えば企業のネットワーク管理者に報告出来る、など、安全管理のために役に立つかも知れません。

動作はサクサク、ウイルスの監視はバックグランドだから他のソフトのインストール時にも切る必要が無いし、インターフェイスデザインもかっこ良くて無駄が無いので、これを買って良かったと思います。また、新規ウイルスへの対策も早く、先日の"MW2004"ウイルスへ対応したのは2004/05/11だった模様です。日本のネットで話題になるのは13日でしたから、2日も早かった。

まだウイルス対策をしていない方におすすめしておきます。使用感では、職場で使っているノートンアンチウイルスより遥かに軽快でした。