機械ゆえに見えた未来。

アイ,ロボット』を見てきました。水曜は安いので,自分的映画の日
これ、まだ公開始まったばっかりの映画なので、あんまりネタバレ書かない方がいいですよね?
一応,プロテクトとして、「続き」記法は入れておきますね。


そんなに深くネタバレしない(?)映画を見た感想としては、「鉄腕アトムと同じテーマを別角度から描いているなあ」ってところでしょうか。
『同じテーマ』とは、『ロボットに人格が生まれ、人間と戦うこともある』こと。『別角度』とは、手塚先生はどちらかといえば、人種差別的な問題点からロボットの独立を描いたようなフシがあるように感じているのですが,『アイ,ロボット』は、技術倫理的な側面から、ロボットと人格(自由意志)という問題を扱っているように思いました。


それから、現代社会は信頼社会ともいえるということ。切符を買ったら電車は目的地へ運んでくれるだろう,みたいな。もしも電車のコンピュータが、なんらかの拍子に、人間にはむかったら? ちょっと考えただけでゾッとして。


事件の真相は、いわれてみれば納得でしたが、映画を見ているときは盲点に感じました。機械ゆえに見えた未来。優先するべきは人類というロボット三原則故の穴、セキュリティホールを突かれた感じでした。


もちろん、アクション、CGなど、画面の作りとかでもびっくりわくわくしましたが、それはもう、語るべきことではないと思います。迫力がホントにすごいから、是非,音とスクリーンの良い映画館でのご鑑賞をお勧めします。


それから……。
結構映画は見そうな感じなので、「ラストシーンの5分後見たい度」で作品評価を今後しようかと思います。いろいろな作品を集中して見て来て、いい作品といえるもののバロメーターとして、ラストのあと、この作品世界はどうなっていったのか、を考えさせる、ということが使えそうな気がしたからです。100点満点で。


アイ,ロボット
ラストシーンの5分後見たい度=85点!
映画内では語られない、「彼」の最後の選択は、想像するだけですごいシーンになりそうです。