地震国から見ると。

スマトラ島沖地震関連。やっぱりこれは書かずにいられないので。
なんだかなあ、と思ったのがこのニュース。

一昨日のテレビ現地中継でも、タイでは早くも海水浴を再開した外国人客の姿が見られるという情報もありました。その中に日本人の姿はほとんどなかったとか。
まあ、そりゃそうです。津波だったのは現地の旅行者もおそらく大使館などに問い合わせて知っているだろうし、大地震では、本震もだけど「余震」も怖い、っていうのは、日本人の常識。でも、世界の常識ではないです。
シンガポールで小学校低学年時代を過ごしましたが、あの3年間で1度も地震がありませんでした。シンガポールはマレーシアの南にある淡路島程度の大きさの小さな島です。タイはどうだか分かりませんが、あの3年間だけでなく、シンガポールやマレーシアでは、実際、地震はほとんど起こらない様です。ですから日本の住宅ではほとんど常識に近い、住居内の家具の固定などの工夫はなく、高層ビルや高層マンションも多いですね。
ゆえに一回あれば終わりという風に思い込んでも仕方が無いかも。経験したことが無いのですから。でも、今回はおそらく、余震は確実に起こると思いますね。各種報道にもありますが。
観光産業が打撃が思ったより小さいというのは、逆に怖いですね。それだけ無警戒な人が多いということ。ちょっと心配です。こんな短いスパンで、デカい余震が無かったからって、終わったと思うのは早計……、余計な犠牲者が増えないといいのですが……。


追記。(23:54に発見)
やはり余震が起こっているようです。マグニチュードは6.5。津波にはなりませんでした。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200501010018.html
日本では小さな地震でも、かならず「津波の心配」について教えてくれますね。本当にありがたいことなんですね。今回、身にしみました……。