六本木ヒルズの手玉

ホリエモンが逮捕されました。


六本木ヒルズは、私に取ってはここ数年「お正月になったら伝承遊びを撮影しに行く場所」でした。
ヒルズで毎年、年明けにやっている伝承遊びのコーナーをたくさん開くイベント「六本木ヒルズのお正月」っていうイベントに参加する為です。
今年の参加での日記記事はこちらからご覧下さい。
毎年、独楽とかお手玉とか、けん玉とか、ベーゴマとか……色々な遊びが体験できる場所になってて、ヒルズっていうITとビジネスのメッカのお膝元でそういう遊びをするっていうギャップもなんだか面白くて、何だかんだ言ってたのしくて。


ニュースで強制捜査から一連を見ていて、あの場所であんなことになっているなんて、と。妙な感慨を抱きました。
それともう一つ。今年の「六本木ヒルズのお正月」は強風にかなり泣かされたのですが、今年ヒルズに吹く大嵐を暗示していたのでしょうか?


イベント中、お手玉のコーナーで「ホリエモンお手玉習えば楽しいぞ……あ、でも、いろんな会社を手玉に取ってるから必要ないかな?」と何となく思ったことを思い出します。手玉どころか逮捕になってしまったのですが、年頭にはこんなコトになるとはみじんも思わず。


勝つ、ということはどういうことなんでしょう。
誰も手を出さなかった部分から切り込んでいくのも勝ち方。
しかし。それに誰も手を出さなかったのは……リスク故でしょうか? それとも、誰も気が付いていなかったからでしょうか?


会社を大きくすることを目的にしたら、誰でも染まらなくてはならない暗部がやっぱりある……そういうことでしょうか? きれいごとじゃ済まないとかそういう。
会社を大きくしたいことは間違いじゃない。でもルールは守れ、ルール違反だから逮捕する。ルールは正当だったのか? ルールに無い行為は裁かれないのか。ひっかからないのか。とか。勝つ為には何でもする、という生き方は間違っていたのか。
近藤さんに限らず。会社を経営している立場の人、そうじゃなくっても何かのリーダーであるヒト、いつかリーダーになりたいと思っているようなヒトビトは、きっと何らかの衝撃を感じているのではないか、と想像します。


それにしてもね。自分とホリエモンは、全然関係ないはずなのに、なんでショック受けているんだろうなあ。
やっぱり、どこかでヒーローみたいに思っていたのでしょうかねえ。年齢的にも親近感は無いとは言えなかった。


2005年4月にNHKでやった視聴者参加型のトーク番組で「格差社会」が問題になっていて、その時のゲストでホリエモンも来ていました。
そのとき、ある無職の若いヒトが、ライブドアの株を1株だけ買って、自分にも何かが出来るかもしれないというお守りにしているとホリエモンに語っていたことが、一連のニュースを見ながらずっと引っかかっています。彼は、元気にしているのでしょうか? このニュースをどう受け止めているのでしょうか。あのとき、もっとも小さな株主を前にして、素直にうれしいと言っていたホリエモン


自分が何故ショックを受けたのか、その答えが分かったとき。自分にとってのこの事件の意味が分かる気がしています。


それと、何が悪くて、何をしたのか。日本という国として何ができてないのか。つまり、全容解明と問題点の点検はぜひともやらなくては行けないでしょう。明るい場所の下で。