大航海現代。

写真は船の科学館6階からの夜景。やけに曇ってました。遠い遠い向こうでは、ピカピカしながらいったい何を造っているのでしょうか? 人間はいろんなことをしているものです。

新宿某所で就活の相談後、向かった先は東京ベイエリア・「船の科学館」です。
http://www.funenokagakukan.or.jp/
船の形をした奇抜な建物はなんと、6階建て。初めて行ったのですが、見応えたっぷりでした。
ぐるっとパスが無かったらまずいかない場所かも知れません(こういうのが色々ある)。


館内には実際に使われている船の内部から取り出して来たような様々な仕組みが数多く展示されていました。また、映像資料が充実しており、非常に分かりやすくなっています。
客船や戦艦マニアな人には、いろいろなモデルもありますから、それを眺めているだけでも一日経ってしまいそうです。また、朱印船など昔の日本の船のモデル展示は非常に興味深い物ですね。タイムスリップ気分になれますよ。


館内で配布している資料が36枚、72ページもあるのですが、これは昔から今の船について、また、現代の造船・操船技術についてなど、多くを学べる教科書のようなものです。
これをもらうためだけに館に行く価値は十二分にあるように思います。帰ってから読んでみて、ものすごい資料的価値が高いと思いました。特に個人的に好きな朱印船の解説は、日本史が好きな人は必見だと思います。
また、いわゆるタロとジロの「南極観測隊」の企画展もやっていました。第1次観測隊員たちの苦労は大変な物があったみたいです。今は南極昭和基地にもビリアード台があったりして、息抜きまで考えてしっかりと観測できるようになったようですが。小学校の頃、南極観測船「しらせ」が近くに入港したので見学に行き、そこでタロとジロの物語を知りました。以来、個人的には結構南極って好きです。
船の科学館では「しらせ」ではないのですが、初代南極観測船「宗谷(そうや)」が近くに係留され、中を見学することができます。当時の設備を活かして、どのように線内生活を送っていたか、どのようにして動いていたかをかいま見てきました。本当に昔は冒険そのものだったのかもしれません。中は狭いし、赤道直下を通った時はものすごく暑かったそうで(当時、冷房設備は犬小屋周辺などにしか入ってなかった)大変だったようです。普通の隊員には個室はありませんでしたし、簡単な手術(虫垂炎程度)ならば艦内でやってしまったりとか。


南極大航海時代の幕開けに想いを馳せつつ、下船しました。ちょっとだけ船酔いしましたが(海上ではあるのでちょっと斜めになっていたりしましたから)。
海は広いぞ大きいぞ! 
水平線の向こう側に何があるのか、徹底的に調べ尽くされた現代でも、やはりロマンを感じずにはいられません。