暗譜以上楽譜未満

喉を中心に数日引き込んでいた風邪。昨日は外に出ることもできそうになかったが、今日起きたらほぼ治っていたので、楽譜無し、楽器とメトロノーム以外に何も無しの状態で2時間くらい練習してみた。つまり、頼れるのは自分だけ。こういう状況は久しぶり。
空っぽの状態でやって、実は全長調のスケール(音階)をロングトーンであればできてしまうことや、練習曲にしていた「アメージンググレイス」「アヴェヴェルムコルプス」の音の進行に関する暗譜はほぼ終わっていることが分かった。
何も持たずに自分だけになって、ようやくと出て来る音、という物は確実に存在する。
それが、本当の自分そのものだ。
普段の3倍増しで感情的で、出ない領域の音量・音色を要求し、ピアニシモにもグルメだった。もっと上に行けるはず、な、音が見えかけたところで今日の練習は切り上げになってしまったが……。気持ちに身体がついていけるように、基礎練習をしっかりしていきたい。また、暗譜した頭の中の楽譜に書き足していくべきものは、本来の楽譜に沢山書いてあるはずだ。もっと楽譜を読み込んで、自分の肉にしていかなければ……。