必殺ワザが使えない!

今度、初心者講習会をちょっとだけ受け持つことに。
で、今までWindowsのUI関係を教える時には、「たいていのソフトで共通しているのは「ファイル」「編集」「表示」というこの3つのメニューで……」うんぬんかんぬん、ということさえ教えてあげれば、たいていのソフトで迷わなくて済むので(どう使ったらいいか勘所が出来る)、これは重要ポイントでした。
しかし、学校で今使っているOffice 2003はまだいいんですが、将来的にはOffice 2007ではこの手が使えない! 「ファイル」「編集」「表示」のあのメニューが追放されてしまったから……。
今の学生が就職した頃には、現場では2007を導入しているに違いなく。さあ、今からどうしておいたもんだか。とりあえずは従来的な教え方で構わないんでしょうけれど。


UIを変えすぎるとついて行けない人も居たりする。
Photoshopが5.5から6や7になったとき。CSになったとき。
Illustratorも8と10ではまるで別モノだったし。


結局、ベンダーは「こうすれば使いやすかろう」と、勘違いした方向にソフトのUIを進化させてしまうことが多いので、ユーザーは「このソフトは何をどうするためのものだ」「今、何をどう操作しているのだ」ということを、常に意識しながら使って行かないと、将来のバージョンアップで簡単に振り落とされてしまいます。
それがパソコンの進化の怖いところです。コマンドの羅列の丸暗記では、取り残されてしまうのです。


初心者であるうちに、その辺の思考習慣を身につけておきたいモノですが、そこまで徹底してソフトを使える人、そこまで徹底して指導できる人は、そう多くはいません。
今の状況で、自分が学生さんのために何が出来るのか、真剣に考え込んでいます。