質問力=問題特定力+解決力?

友人T氏のブログより。どうやら社会人しながら学校で語学を学び直しているらしいですが……。
私も仕事場が大学である以上、興味津々です。

たった1時間45分の間に、気合いをぺちゃんこに潰されること十数回。雑草になった気分だ。

でも彼女の授業は学ぶべきことだらけだ。回答例は思わず唸ってしまうほど秀逸である。この回答例を自分の中に蓄積すれば、必ず力がつく。だから必死で食らいついて行くのだ。

日々review〜月夜始まり〜: 普通と適当


そこで噛み付ける、もとい、食らい付けるのも才覚のうちだと思われます。
食らい付けない人も、世の中には沢山いるので。
次回もガブリと! ガブリと!


ココだけの話。大学のITアシストのシゴトをしていると、いい学生さんとそうでない学生さんの差がスゴく良く分かります。
今出来るか出来ないか、知ってるか知らないか、PCが使えるかどうかが問題なんじゃないですよ。
それは、今までの経験の差でしかないし、ご家庭の方針とか経済力で自宅にPCを持てたかどうか、そういうのも大きいし、高校や中学の方針もありますし。
たとえ、本学で「キーボードを触るのが初めてだ」「マウスって何?」状態でも(実際、いまの18歳でもそういう人はまだまだまだまだいますから)別に構わないと思います。


じゃなくて、質問が出来る学生さんは、いい学生だと思うんですよね。
こっちから聞かないと「どこが分からないか」言ってくれない学生さんも多いですし。
自分でやって分からない事は、遠慮しないで聞いて欲しい。そのためのスタッフなんだし……。
(もちろん、まずは提供している各種資料などで自己解決するのが前提ですけれど)


大学の間に、教授とかとアレコレするのを通して、自己解決する力と質問する力を身につけておくと、社会人になってからかなり生きるのが楽になると思うんですよね。
問題特定力と解決力。それって、人との会話や自分との会話を徹底しないと絶対に身に付かないたぐいの能力なんで……。
よく、就職活動にはコミュニケーション能力がいるとか言いますけど、その前提になるのってこのふたつのことのように思えて仕方が無いですよ。


ま、ともあれ。友人T氏のように噛み付き型の学生さんは基本的に歓迎しますよ。自分で調べて噛み付いて来る分には。
ITを身につけるコツは、自分なりの調べ方を早く見つけておくことだと思います。
どうやって調べたらいいかとか、そういう基本力は1、2年生のときに作っておいた方がいいかと思う……。
そして、質問するためには、何を伝えなくてはいけないかということも。


学生さんを噛み付き上手にするのも先生の腕前かもしれませんけれどね。
自分が学生時代のとき、質問させるのがウマい先生、確かにいらっしゃいました。
あの方のおかげで今の自分があるのかも……しれないな。
色々な角度から話題を提供し、徹底的に学生自身に考えさせるタイプの方で、レポートは結構厳しかったけれど、新しいことを知る喜びでやりがいをたっぷり感じました。
もし、こういうことができたら楽しいと思わない? っていうのを思わせるのがウマいっていうか。


彼女の授業で面白かったのは、起業論のディスカッションで。
自分が起業するとしたら、というのを、それぞれにレポートにまとめさせて、口頭発表してイケそうかどうか皆で考える、ような感じでしたね。あれは楽しかったなあ……。
大学1年の時の授業です。当時はパワーポイントとかって今ほど要求されていないころだったこともあり(今なら絶対やることになっているだろう)プリントにまとめてしゃべるだけというプレゼンテーションでしたが、だからこそ、企画の質が試されて面白かった。
何でもかんでもパワーポイント、という最近の風潮は良くないかも。しゃべりの力が身に付かない気もして。
本来のプレゼンは、しゃべり一本で何とか説得させちゃうパワフルさが無いと!


脱線しました。
人のやる気を出させる(一種のコーチングか?)って、本当に難しい。
学生さんから質問が出て来ないのは、本人の資質もあるんだけれど、こっちの……スタッフや教員の問題もあるのかもしれない……。
ケースバイケースでもあるので簡単にコタエは出せませんが、いい質問が出来ることの効用を知っているといいのだけは確かだと思います。