「いつか眠りにつく前に」試写会


このところ縁があってたまに行く試写会。今回は洋画「いつか眠りにつく前に」です。


昔、歌手だったおばあちゃま。病魔に犯されて、もうすぐ亡くなる最期のときを、子供二人に見守られながら静かに過ごしていました。
うつらうつらと眠る時に思い出すのは、やはり、若い頃のこと。あの時の恋は、そして「殺人」は、過ちだったのか……?
うわごとを繰り返し、その中に出てくる……見知らぬ母の姿、交際。娘たちはそれぞれに思いめぐらせ、そっと見守ります。
そして、息を引き取る時、彼女が言い残したこととは?


過去の夢と現在の自宅が行き交う物語。映像も音楽も大変美しい物でした。


具体的な内容は公開前なので控えますが、中盤からは涙なしに見られなくって……。
お母さんが忙しくて、なかなか相手してもらえなかった小さい頃の想い出って、誰にでもあると思うんだ。
でも、当のお母さんだって、忙しさをなんとかして子どものために何かしたいと思っていた。そういうことって、子供には分からない。
今なら、少しは分かる気がする。とりあえず、デカく育ててくれてありがとう、そんな気持ちだ。
孝行をしたい時分に親はなし、と、いうような人生を地で行っている母のために。
なにか出来ることがあればいいな。わたしも、あの伝説のおじいちゃんに会いたかったなー。


たとえその日の夕食が焦げてしまっても、子供のために歌を歌ってあげたい夜もあるさ。


そして、恋の行き違い。好きだからといって、それがかなう訳じゃない。かなわなかった思いをどこかに隠して、女性は生き続け、男性も新しい出会いに魂を預ける。でも、昔みつけた「星」は、「舞台」は、今も古びずに鮮やかで。
あの一瞬があったから、今日を生きられる。自分にも……そういうことがありました。
……なんて、リアルYunyの精神年齢を知っている人が聞いたら笑いそうだけれどね。


それにしても、男女がダンスをする姿ってかっこいいねえ。
日本で盆踊りに恋の華が咲くことはあったかしらん?


まあ、それはともかく。
やっぱり、幸せを見つけるカギって、おびえないことと努力なんだろうね。
慎重であってもいいけど、おびえていては手に入る物も手に入らない。


人生の過ち?
そうだった、の、かな? それは、はたして。


こんな死に方が出来たら、そのおばあちゃんは、やっぱりかっこいいと思うよ。憧れます。密やかに堂々と。