Webデザイナー検定1級を受けることにした


前回落ちたアレ。今回も受けてみようかとか思って申し込んじゃいました。
いや、だからね、無理して受けなくてもいいんだってー、と、もう一人の自分が言う。ま、今の仕事で教えるのに今の状態で困ってないし、はてなダイアリーとか以外で何かネットでやりたいことも今のところないし。正直、いろいろとガス欠起こしてる状態でこういうのを無理にやろうとしてるんじゃないかとかうだうだうだうだ思ってはいる。
前回失敗した理由は明快。実力不足とプレッシャー負けで作れなかったし作らなかった。
興味本位であんまり勉強しなくてもWebの2級はするっと受かってしまったし。これはほかのCG-ARTS検定でも同様で(ただし、旧課程)。
あと、今の職場は一応定年(?)というか、最大連続雇用年数が決まっているから、勉強したり作品作ったりして何か考えておくのは当たり前だったりしている。その辺もあってWeb関係で何かをすることに興味を持ち続けてはいるんだけど。
困ったことに自分からコンテンツを作るタイプじゃなくて、依頼を受けてその人のためにコンテンツを作っていることが圧倒的に多くて(プロとは名乗れないけどね)。


1級の試験は甘くない。
作れといわれたら作れる、そんなレベルじゃだめなのだ。いつも何かを作っていてそれを流用できるくらいの人じゃないと。


平たく言うと、このままでいいのお前? みたいな気持ちがずーっとぐるぐるしていた。大学を出てからずっと。もうすぐ10年。
失われた10年」しているんじゃないか? IT初心者から抜けられない学生さんを何人かはITに関しては幸せにしてあげた自負はあるけれど、自分のITに関して幸せになってはいないんだよな。


ただし、Web媒体は期間を限定したりしない限り、そのサイトにゴールはない。
たいていは予算がなくなったり会社がなくなったり企画が終わったりしてサイトがおわる。でも、終わらないサイトなんていくらでもある。日本のWebの黎明期から延命しているサイトもいろいろあるし。関わってしまったら引き継いでいかないかぎり、自分がずっと管理者だったりする。で、人手不足で当たり前だったり、自分が関わるような団体とかひととかって、なぜかITが苦手で実生活は充実している人が結構いて、晩御飯をサポート代にしてサポートすることが大学時代から人を変え場合を変え続いていて……。


この間は数年ぶりに大学の後輩から連絡があり、話を聞いてみたら「サイトを立ち上げる係になったんだけどサーバって何?」 という質問だった。うーむ、キミもそのレベルからやり直しなんだなあ(一応、うちの世代くらいからは大学でWebサイトの立ち上げ方くらいはやっているはずなんだけど、自分でやるとなると別物だし)。こんなことはしょっちゅうだ。


自分もそろそろ幸せになってみたいんだよな。いや、今が不幸だとか、そうは思っちゃいないんだけど。確実な知識を証明しておきたい。


仕事で勉強したから事のついでに自分も受けて2回合格したDTP検定II種のときと、すこしモチベーションが違うみたいだ。
あれは、人に説明できるくらいになれたのだから形にしておこうくらいの気軽な受検だった(それでも満点だったみたいだけど)。


絵は描けなくてもデザインは理論的に考えれば構築できる。
よく、デザインは感性や独創性がないとできないみたいに勘違いしている人がいるんだけど、それって勘違いで。大半のことは理論化・体系化されている。そのとおりにやればそこそこ使えるものは作れる。


重要度を判断して、そのとおりに使いやすいものから並べたり。
背景とコンテンツ本文の色のコントラストを付けて見やすいサイトにしたり。


みんな、数学的というか、ロジックでどうにかなるものだ。


ロジックがある程度分かるらしい自分の脳みそを、そろそろそこそこ幸せにしてあげてもいいんじゃないだろうか。
証明書がほしいくらいの欲望を肯定してもいいんじゃないだろうか。
そんな、気持ちだ。
ある程度自信が付いたら、自分でも何かをつくろうって気持ちも出てくるかもしれないしね。


速習Webデザイン 改訂新版 Webデザイン基礎

速習Webデザイン 改訂新版 Webデザイン基礎


現在、この本をザクザクと読んでいるところ。大学1年のころにこれくらいを知っていれば、人生変わったかもなあ。今からでも遅いとは思ってないけど。