Macのセキュリティ対策について

Windowsに比べて、ウイルスや悪質なソフトウェアが少ないといわれているMacですが、もちろんウイルス(セキュリティ)対策をした方がよいのです。
今まではシェアが低く、CPUもWindowsとは異なっていたため、あまり心配は必要ありませんでしたが...。
私が考える限りでも、理由は6つあります。

  1. 昨今のMacのシェア拡大により、実際にMac用の悪質なソフトウェアが増えています。
  2. フィッシング詐欺等、有名企業や公共機関を装ったWebサイトに誘導して個人情報やクレジットカード番号を不正入手しようとする手口には、OSの種類など無関係です。
  3. Windows専用のウイルスはもちろんMacでは発動しませんが、仮想環境やBootCampなど、MacWindowsとしても利用している場合にはそれらも発動してしまいます。
  4. 最近は聞かなくなってきましたが、かつてMac版のMicrosoft Officeがリリースされたころ(1998年ごろ)、マクロウイルス(不正な動作をするWordやExcelのマクロを仕込んだファイル)が流行したことがあります。現在でもMac版のOfficeを利用する場合には、念のため警戒が必要です。
  5. MacでもWindowsでも共通のリソースから情報メディアを動作できる環境が整いつつある現在では、当然不正な動作をするメディアも動作しうるわけなので、Windows同様に高いレベルの警戒が必要と思われます。
  6. 安全といわれ続けてきたMac OS Xですが、Intel CPUの採用により、Windows系ウイルス制作で培われた技術を活用しての不正プログラムが開発される可能性があります。


Macの具体的なウイルス対策ソフトについてですが。最近では、ベンダーによっては一人の人が使うMac+Windows+スマートフォンを総合的に守るパッケージも出てきているようです。

  1. インテゴ『ウイルスバリア』
    • 早くて軽いMac専用セキュリティソフトを1997年からリリースし続けている老舗。iOSバイスも守る。Windows用のセキュリティソフトを同梱したパッケージ(インターネットセキュリティバリア デュアルプロテクション)もある。IntelMacはもちろん、まだまだPowerPC系のCPUのMacを利用しているのであれば頼りになる。
    • http://www.act2.com/intego/
  2. シマンテックノートンインターネットセキュリティ』のMac
    • ディスクメンテナンスツールなどを含めて、総合セキュリティソフトをリリースしている、こちらも老舗。最新のバージョン5が動作するのはIntelMacのみ(PowerPC系はバージョン4まで。同梱されているようだ)。またフィッシング対策が動作するのはFireFoxのみ(仕様参照)。
    • http://jp.norton.com/macintosh-internet-security/
  3. カスペルスキーマルチプラットフォームセキュリティ』
  4. イーセット『サイバーセキュリティ』