やたらと数学な夢を見た

高校時代、どうして数学をさぼったのだろう?



今朝6時50分にこれを書いている。
起きるギリギリに見た夢の中で、どういうわけだか数学の『行列』について、急に知りたくなって書店で立ち読みして基礎概念から学ぶというシーンがあったのだ。


実のところ、高校時代の数学では『行列』と『三角関数』あたりで相当につまずいた記憶がある。
中学までも数の本質的な分野は苦手で、文章題的なこと、具体的な話として分かるもののあたりでストップしていたり。


でも、そんな自分でも、あの『数学ガール』の世界観には妙にあこがれてしまった。
一人の男子高校生と、二人の女子高校生が、放課後の図書館で数学をテーマに様々な問題を出して証明し合ったりする、そんな話だ。
この作品は小説から漫画になっていて、私は連載の方を読んでいたりするんだけど。

そういえば、原作者の結城浩さんははてなユーザd:id:hyuki)だったな……閑話休題


たとえば、ゼロって数について考えてみる。
あれは『何もない』ことを意味しているのか。それとも、『ゼロがあること』を意味しているのか。
いずれの立場をとるのはケースバイケースだけど、ゼロって一つ書くだけで、もしかしたらそこには『何もない』ことになってしまう、というロマンがあるということ。
実はものすごいことを、紙の上でやっていたり、する。


それに。
自分は結構Adobe Illustratorが好きだけれど。
あのソフトでやっていることはすべてベクタ処理&ラスタ処理。
つまり、絵がうまいかどうかは別として、数学なのだ。やっていることは。


苦手な数学を利用して、自分の心の中の絵を表現している。
不思議なものだなあ。


たぶん、具体化出来る意味での数学的な話は好きなんだろうなあ。こんな自分でも。


でも、高校レベルの行列は、2×2、4マスの数の集まりを例に、マトリクス状態の数を書いてそういうのを行列と呼ぶ、と、定義して、それでいろいろ計算して、っていう、定義とか基礎技術の話までしか教えてくれない。
暗記したり練習したり、そういうところで終わっている。


だからそれが何なの!? という根本的な疑問については教えてくれなかった。
そこで興味が止まってしまったんじゃないか。


コミック版『数学ガール』を眺めてると、なんだか行列も楽しそうに操っていて、かなりうらやましいんだけど、な。
数学という言語で語りあえる彼女たちが、かなりうらやましい。