Creative Cloudのダウンロードカードを登録してみて感じた、Webの近未来について。

ダウンロードカードを使った、Adobe Creative Cloudのキャッシュバックキャンペーン。
http://www.adobe.com/jp/joc/cc/cashback1204/
これの登録有効期限が2012年12月31日まで。
キャッシュバック申請は2013年1月11日まで。
ギリギリに登録した理由は、1年間の有期契約システム*1だからです。
Amazonさんで、Adobe Creative Cloudダウンロードカードの販売価格56,700円(税込)+1万円のAmazonギフトカードがついてくる、というのを先月にやっていたので、それでダウンロードカードは買ってありました。今、見たらもう終わっていたようですが……?
ともあれ、Adobeでの登録は終わり、キャッシュバックの申請も済ませてきました。なるほど、CreativeCloudの有効期限は日付で切るんじゃなくて、日時で切っているようですね。
ダウンロードカードに書いてある所定のURL(http://www.creativecloud.com/redeem)で、シリアル番号を打ち込んで『登録』のボタンを押した日時が、2012年12月31日の0時00分の場合、2013年12月30日の0時00分までが有効期限って表示されました。
つまり、来年の今日の前日まで、きっちり24時間×365日=1440分×365日を単位で区切りにしてあるようですね。この様子だと、秒も拾っていそうでしょうか(内部的には)。
てっきり、日本標準時による日付で切ってるのかと思ったら。このグローバル時代、そんなことをする訳ないんですね。
FAQのどこにも基準時刻の地名が書いてないので、どうなってるのかなと思っていたんですが。


さて、Adobe Creative Cloudの登録が済んだら……次はドウシヨウになってしまいました。これがどこにも指示がなくて……。ダウンロードカードにも「ソフトウェアをダウンロードしてインストールし、サービスをご利用ください」としか。
とりあえず、https://creative.adobe.com/へログインし、上の方の「アプリケーション」をクリック。
すべてのアプリケーションがまだ「体験版」扱いになっていましたが、何となくPhotoshopの体験版をクリック。
すると、Adobe Application Manegerがアップデートされ(以前、Adobe Readerの付録でついてきたっぽいのかな?)、Mac OS Xから入力を求められたOS自身の管理者アカウントと、Adobe Application Manegerから求められたAdobe IDを入力すると、CS 6がダウンロードできるようになりました。
この管理アプリケーション(というか正確にはユーティリティか)『Adobe Application Maneger』経由でソフトウェアを入手するんですね。ナルホド。
インストールが終わった後、Mac OS Xの『Launchpad』からはPhotoshop CS5は見えなくなりましたが、『アプリケーション』フォルダの中を探すと、ちゃんとCS5もCS6と併存していました。よかった。もちろん、双方起動確認済。


2013年は、もっとデザイナーさんのサポートもできるようになりたいなあ。個人的に引き受けてるサポートの方が、シゴトでのサポートよりハイレベルなことを質問されているのが現状です。正直……。
趣味もシゴトもサポーターという自分は好きなんですが、勉強時間とかホントドウシヨウになってきかねないです……。


Adobe Creative Cloudは非常に興味深い取り組みだと思いますし(学生さん向けには、もう少しお値段を下げていただきたいですが。将来のAdobeユーザさんを育てる意味では、奨学金的に月2000円位でもいいのでは、と思ったりしています)。
AppleもOSをWeb経由で提供しましたし。Nintendo 3DSもダウンロードカードサービスを始めているので、もう、こういうのが一つの流れになりつつあるんですね。たぶん、提供者側で会計やバージョン、ユーザの管理が楽なんでしょうね。それでソフトウェア単価が下がれば、消費者としてはありがたいです。パソコンなどの端末の価格も下がっていますし。Macも含めて。


昔、インターネットが普及し始めた頃(1997年くらいだったかと?)、インターネットでやることはメールやホームページだけではもったいない、というようなことを発言なさっていた方がいたんです。
その頃は何を言っているんだ、としか思えなくて、具体的なイメージが湧かなかったのですが、こうしてインフラが整い、色々なことが形になってくると、その方の先見の明に敬服します。残念ながらどなただったかは失念しましたけれど……。
Web 2.0がすでに死後になりつつあり、Cloudやビッグデータなどと言われ、個人でできることの可能性は広がる一方です。
Googleのベータ版を初めて使ったとき、久しく忘れていた小説家さんの公式サイトなどがことごとくヒットするので驚いたものですが。あんなレベルの話ではなく。
今は、有名人だけではなく、昔の友人なども(いちおう)検索可能で、その人がオーケーさえしてくれれば、数十年ぶりにいきなりSkypeで話すこともできる。たとえ、その人が地球の裏側に引っ越していたとしても。
また、同じ趣味のひとと会う手段はいくらもあります(各種ソーシャルネットワークやBBSなど)。
会ったことがないひと同士がリリースしたフリーウェアもよくあります(GIMPなどのオープンソースプロジェクト)。
壁紙などWeb配信コンテンツを使った発展途上国などへの寄付活動など、無いところからお金をひねり出す手段も生まれています(例:@nifty Web募金)。バザーなどに比べると、在庫を持たなくて良いので、低コストに思われます。
価値や経済のあり方が、まるで違うものになってしまった。
どこでもドアは実現していませんが、どこでもドアの必要性を下げかねない程、ネットが発達してしまった。地球の裏側がどうなっているか、WebカメラGoogle Earthですぐ分かります。経済力などの各種指標や株価などからも類推できるでしょう。


ちょうど大学時代が、Webの発達期だったので、私はラッキーなことにこの技術革新をMacの画面の向こうから眺めながら社会人生活を送ることができています。インターネットの無い時代から普及時代の流れそのものを体験できた。技術の流れを知ることができた。それも、作り手と使い手の間のような立場(ユーザサポート)で。
その意味で、今、いきなりインターネットを始めるヒトは大変だなあ、とも思います。いきなり高度な中に放り込まれているように思われて……。
危険性や技術的な裏付けについての知識を知らず、表面的な使い方だけ覚えていくひとが増えていそうな気がします。個人的には、そこはしっかり勉強する目を持っていて欲しいなあと思うのですが(インターネット利用の免許制度のようなものは、あった方が良いかもなあと。下手な利用法で交通事故に遭いかねないという意味では、自動車と同じですから。自動車に乗っていて事故で自分が死ぬかもしれないと思うヒトはあまりいないかもしれませんが、一応、自賠責保険などに加入するのがルールになっているのと同じで、セキュリティソフトを入れていない端末ではインターネット利用ができないようなことにした方が良いんじゃないかと思うことは、ITサポーターとしてはよくあります)。


2013年、そしてこの先のインターネットはどうなっていくのか。たとえば、パソコンではなく、iPadのようなインターネットデバイスでできることがどんどん増える気がするんです。世の中、低コストな方に流れていきますから。
何となく、このMacBook Proがパソコンとして買う機種の最後になりそうな気もして。あと5年は使えると確信しているのですが(これは購入時に見込んだスペックと経験則で、ですが)。
iPhoneだけでもあれだけのことができたわけで……。2012年、iPhoneという端末を経験できたのは大きかったなあ……。


お金の意味が変わってしまった。雇用の意味も変わってきている。
この先が怖いような楽しみなような、そんな気がします。
目の前のWebニュースを追うだけではなく、もっと流れ全体を見られるようになりたいものです。

*1:ここが懸念の元ではあります。Creative Cloud版のCS6でつくったデータは、もちろん通常パッケージ版のCS6でも開けますが、Creative Cloudを選んだ以上は契約環境を維持しておく必要がある訳で……。つまり、インターネット回線保持も必要。