吹奏楽コンクール中止だそうな

今年の全日本吹奏楽コンクールが中止だそうな…。

インターハイが中止になったことで本当に危ないんだなぁとは思っていました。呼気そのものが活動になる吹奏楽はやっぱり無理みたいですね。
秋の全国のためには、夏の予選をやらなくちゃいけない。夏の予選に出るためには、新入生は4月中旬から楽器を始めてないと間に合わない。今、部活どころか学校が休校になってますから、逆算すると正解ってことになります(地域性もあると思いますが)。
今年の中高三年生の皆さんが気の毒でなりません。それに二年生、一年生だって、今の先輩方とコンクールに出られるのは今年だけだったわけですよ。
同じ思いは色々な部活動であると思います。チーム性が高いジャンルでは尚更。
そもそもの部活の是非ってありますし、吹奏楽は専門知識も必要なので顧問の先生にすごい負担がかかってしまいがちです。そうしたところはコーチ招聘、地域の人の協力など色々改善点は多いですが、学校の入学式や卒業式、文化祭で演奏したりなど、学校行事に寄与する面もあります。そうしたところでステージマナー、集団の運営の仕方、また地域のホールでコンサートをするなら学校外部の方との付き合い方、公共の場の使い方などを自然に学べます。
なので、私自身は部活そのものの否定はできないなと。あと、合奏で楽器を吹いた経験って、やっぱりなんだかんだで一生ものです。
自分の場合、引きこもりから脱出したきっかけは吹奏楽自由演奏会でした。あれも考えてみれば、日本の学校吹奏楽の成果のひとつ。結構、楽譜の読み方って忘れないもんですね。ヘ音記号でも。
ともあれ……例年であれば、新一年生でもそろそろ音階練習、リズム練習くらいはなんとかこなせたり、金管楽器ならリップスラーが1〜2段くらいはできるようになってきた頃かもしれません。中1の春って、一生で一番上手くなるんだよなぁ。楽器って、オンラインレッスンもできなくはないですが、最初の最初からある程度は誰かが教えた方が上達早いですし。練習したらうまくなれる経験、例えばスラムダンクの「左手は添えるだけ…」みたいなあれ……極めてもったいない。一生で何度もできるもんじゃないんですよね。楽器は逃げませんが時間は逃げるので。
吹奏楽連盟とか学校吹奏楽の関係の方が何かの機会(コンクールほどじゃなくても)をコロナ収束後に設けるんでしょうか。
何かしら、目標があった方が上手くなりますから。