母校大好き。

今日は母校の大学の文化祭でした。
もともと予定してなかったのですが、誰かに会えるかな、ということで行って参りました。
折しも東京は良い天気。青い空に懐かしき校舎も映えて。やっぱり行って良かったなあ。


大学時代が最近懐かしくなっていました。自分の原点を見つめたいのかなあ。それで行ったというのもあります。まあ、用事もいろいろあったんですが。
『風の笛』など持参して、恩師(パイプオルガンの先生です。私は鍵盤楽器は弾けませんが、和声法の基礎を習いました)にお見せしたら、オルガンの発音原理から、音が変わる仕組みをご説明下さいました。
『風の笛』は、管尻から指を差し込むと音程が下がり、指を抜いていくと上がるなぞの楽器なんで、(スライドホイッスルやトロンボーンと逆。あれらは短くすると高い音になる)その原理が謎で仕方がなかった。
パイプオルガンの音の鳴り方はリコーダーに似ているところがあるのですが、管を塞ぐと倍音低い音が出る『閉管』という仕組みがあって、端を塞いだ管で、同じ長さのに比べて倍音低い音を出す『閉管』という仕組みがあって、それをこの笛では中途半端に実現しているのではないか、ということです。
そうなんですよね、棒とかだと音が下がらない。指できっちり塞ぐから音が下がる。それで、指だと内部では塞がり方が斜めになるし、きっちり塞がっているわけではないから、倍音下ではなく、5〜6度下がった音がするんじゃないかと。さっすが先生! 『閉管』を応用した管楽器は初めてご覧になったらしいです。確かに、私も民族楽器とか西洋管楽器などは相当見ていると思うのですが、このタイプの音替えって、見たことがないですね。
なんか、知らないのに、すごいものを作っちゃったのかも!!


会う人会う人に『変わってない』といわれるのは、いいことなのかなあ?
進歩がないんじゃ? ……それはさておき。

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それにしても、大学にいたころにあったものが、結構まだ残っていて。オルガンの部屋のコゲパンのぬいぐるみとか、楽器庫入口に貼った紙とか。オルガンの先生は相変わらず亀を飼い、ガラスの仮面を蔵書なさっておられましたし。かわんないのはいいことなのかもしれない。
それでも、新学科ができたりとか、留学生が増えたりとか、あと、文化祭恒例の卒業生同窓会で聞いたのが昨年入試で定員を上回ったことで。学生さんもなかなか学生生活を楽しんでいる感じだったから、卒業生としてもうれしいですね。


大学のときからMacが好きで、学校のMacの部屋には施設使用時間ギリギリまでいて、よく警備さんに怒られたりもしたんですが、その時お世話になった学生課のTさんにもお会いできました。今日、一番うれしかったのは、彼に会えたことです。とっくに彼は定年退職なさってたので、全然予想してなかった。「夜遅くまでよくやっていたよね。どう? パソコンしてる?」 って聞かれました。相変わらずそんな感じでマックばかりやっています、と、ご報告しました。
自分はずっとマックと音楽が大好きだったんだ、という、原点を見直させられた気分でした。マック室は夜ギリギリまでのこっていると、結構一人では恐かった*1んですが、それもいい思い出。ポストスクリプトとか、OSとかTCP/IPとかAppleTalkとか。マックユーザの基礎知識は全てあの部屋でMac自身から学んだのですから。あれから数年で、マック自身も随分と進歩したものです。


最近、悩んで迷っていることがたくさんあって。だけど、元気づけてもらえました。母校の懐かしい先生方や友人と、それから、その存在の暖かさに。
母校訪問はいいものですね。たった4年しか過ごさなかった場所、だから、大切な場所です。
電池切れギリギリまで撮影した今日のビデオテープは、大切にしたいな、と思います。

*1:特に冬場は、暖房が切れると温度差でマックが家鳴りみたいにピシピシ音を立てるんですよ。この中で一人でやっているのは恐かったですね。まあ、大学から帰るのが遅くなかった日は記憶にないくらい入り浸りの生活をしていましたけど。