『Webにおいて無料の「教えてクン」と「教えるサン」が結びつく関係がうまく成り立つのかどうかの考察』へのトラックバックから。

saizさんからトラックバックをいただいたので、感想を書かせていただきます。先日からhttp://d.hatena.ne.jp/Yuny/20050301#cコメント欄にて続行中の、井戸端ならぬ縁側会議についてです。(自分の中で縁側でお茶出して座談会している気持ちなので)

id:saiz:20050305#p1を拝見しました。
人間という検索エンジン(?)が動く人力検索というシステムのメリットを整理してお書きになられています。
また、「ネタ質問や、知恵比べのようなやりとり自体を楽しむ質問」のコミュニティ性への指摘。
有償のポイント制度へのメリット&デメリット、こちらを私の言葉でまとめさせていただくと。

  1. 集客効果
  2. 多返答←→ポイント目的の低質回答の恐れ
  3. 質問行為への抵抗感軽減←→ポイントにより保証された質問権を誇張される恐れ
  4. 回答内容の厳正化←→有償の責任感による回答離れ、正当な回答評価という難題
  5. ポイントによる動機付け←→低評価時のモチベーション低下

非常に的確な所のご指摘をありがとうございます。saizさんはこれに続けて、有償・無償のコミュニティは好みの問題と言うようなことを述べておられました。

おっしゃる通り、人力検索はてなの特徴づけの一つが有料ポイントシステムです。これがあるかないかでは、まるで別物だと私も思いますね。他のサイトとは違い、金銭に還元できるポイントであることが保証されているため、先程のような強いメリット&デメリットが生じる訳です。例えば、数千円クラスなら数ヶ月頑張れば貯められないでもないポイントなので(ポイントのトップクラスでは一カ月で1万ポイント以上の方もおられますが)これは動機づけとして大きく働いていると思われます。ただ一方で、ちょっとした質問で1000P以上のポイントが支払われたりすることもあり、あくまで質問者の主観で決められるんですね。その他いろいろ、ポイント制度については善し悪し両方ありますね。また何かあればトラックバック、コメントなど戴ければと思います。

なお、saizさんは「さて、一旦退会を予定していまして、暫くしたらするであろう再入会後はこんな意見めいた事は書かない可能性も高いので、今回色々書いてみました。」とのことです。確かに私も自分の本題よりもはてなのことを書き過ぎている部分はありますね。(竹笛のことを書こうと思いつつ、ほんとうにコンテンツが少なくて……)ただ、こういう勉強はここで見ていると実地で学べるというメリットもあり、なかなか悩ましいところです。はてな、というサイトのカラーというのでしょうか。ルール論や全体への要望などに参加しやすい雰囲気があるのは、ずっと変わらないでいて欲しいと思います。
ともあれ、saizさん、ありがとうございました。