こんな記事を見つけました。
詳細は記事をご覧いただきたいですが、もしも例のマンションの複数の柱に電車がぶつかっていたら、マンションが崩れた危険性も考えられたらしいです。また、ガソリンで火災が起こっていたら、柱がもろくなった可能性もあったそうです。
それでなくても煙と火でもっと多くの方に被害が出たかもしれませんしね。レスキューが引火を恐れて火花が出るような機械を使わなかったというのは、正しい判断と言えそうに思います。作業が大幅に遅れてしまいましたが、それでも。
さらに、この報道もありましたね。
ちょうど事故のときに反対方向の線路を特急が走っていて、もしも緊急停止できなかったら衝突もあり得たというニュース。
ということは、もっと巡り合わせが悪かったら……。
- スピード超過→脱線→マンション衝突
- 柱を破壊→マンション倒壊
- 電線破壊など→火花→ガソリン引火→火災
- 反対方向の線路の特急が異常見落とし→非常ブレーキかけず→衝突
の四重事故になった可能性がある、ということになります。そうしたら107人どころか、もっと多くの方が亡くなられたことでしょう。背筋が凍ります!!
何度も報じられていますように、この事故の基本的な原因は無茶なスピードでこのカーブに入ってしまったことで間違いないと言われています。
新型ATSがあれば、もう少し現実的なダイヤであれば……その他、いろいろと「ああであれば、こうであれば」こんな無茶をしなくて良かったといわれています。
日常の陰にある危険を、ここまで痛感させられた事故はありません。先頭車両や最後尾に乗車して電車の運転室を見たことがある方は多いと思いますが、あの狭い部屋がいつも何百人の命を握っていると思うと、(というか、あのそれほど大きくない速度調整のハンドルが鍵を握っているかと思うと)この日常の「砂上の楼閣」さがよくわかると思います。
四重事故にならなくて良かった。せめてそれは救いと言えるかもしれません。