ブラスの響きに冒険心を乗せて……

発売記念コンサート(紀尾井ホール、2006/02/22)の会場で購入しました。子供の頃ファミコンが好きだった人も含めてゲームファン、すぎやまこういち作品のファンにお勧め。また、金管楽器の経験者であれば、このアレンジが相当な技巧とチームワークを必要とする難曲であり、かつ、聴いて楽しめる仕掛けが散りばめられていることがよく分かると思います。ですから吹奏楽のアレンジに興味がある人にも強くお勧めします。特にファミコン時代の曲(IからIV)は原曲がシンプルで短い物が多いだけに「ブラスアンサンブルとして聴いて楽しい」仕上げにするのは大変ですが、ゲーム音楽という枠を超えて実に美しく面白いです。まさに、このサウンドはこのクインテットの冒険心の結晶といえます。なお、コンサートではCD未収録曲の「おおぞらをとぶ(III)」なども聴けましたし、ドラクエの曲はたくさんありますから、他の曲も聴いてみたいです。会場でクインテットのメンバーやすぎやま先生ご自身がおっしゃっていましたが、続編CDの発売を実現させたいそうです。そのためにもCDがヒットすることをお祈り致します。