レミントンの「ブレスコントロール」全長調制覇! &音階練習楽譜配布のご案内。

こんなに早くできるようになるなんて思っても見ませんでした!


レミントンの有名な基礎教本「ウォームアップエクササイズ」に出ている「ブレスコントロール」の練習。この日記でも何度も何度も紹介している気がしますが、長期間のブランクがある方のリハビリテーションにもってこいです。たぶん、トロンボーンだけではなく、ユーフォニアムやチューバ、トランペット、ホルンなどにもお勧めできます。


やることは単純です。
四分音符=60のテンポ(出来ない場合はもっと早くてもいいです。初心者の方は120とか108辺りから始めて、日々どんどん遅くする)でメトロノームをかけます。
それから、好きな長調で、二拍ずつ音階練習。しかし、何度も上昇、下降を繰り返して、音を増やし、少しずつ息を長持ちさせるのです。そう、この練習ではひとフレーズをノンブレスです。


つまりこうなります。音もブレスも2拍ずつ。

  1. ドーレードー(ブレス)
  2. ドーレーミーレードー(ブレス)
  3. ドーレーミーファーミーレードー(ブレス)
  4. ドーレーミーファーソーファーミーレードー(ブレス)
  5. ドーレーミーファーソーラーソーファーミーレードー(ブレス)
  6. ドーレーミーファーソーラーシーラーソーファーミーレードー(ブレス)
  7. ドーレーミーファーソーラーシードーシーラーソーファーミーレードー(おわり)

ですから、最後は、30拍吹きっぱなしになります。

これを、全部の調を練習することが、ここ2週間? くらいの私の日課でした。だいたい30分くらいになるかと思いますが、リップスラーの練習よりも唇に負担がかからず、アパチュア(唇の間の息を通す穴)を小さく保ったり、音を柔らかくしてピアニシモが出来るようになったり、息を長持ちさせることが出来たりと、非常に効果の高い練習です。
これだけ長いフレーズをひと息に吹こうとすれば、自然、音は弱く、唇はしなやかに、ともかく省エネ・効率的にしなくてはなりませんからね。


そして、今日、何と全部の調で最後まで息が持つようになりました。昨日はアタリが来たのがA Dur(イ長調)だけだったんですけど。今日は不思議と最後まで通ってしまいました。なんで出来るようになったのか全然分かりませんが、ものすごく楽に、気持ちよく吹けてしまった。
吹き終わったとき、自分の体質が変わった気がしました。なんといいますか、人間じゃなくて楽器になってしまったような感じでしょうか。


しばらくこのまま練習して、安定してテンポ60で出来るようになったら、次の目標はテンポ40をめどに少しずつ落として行くことかも。
それから、この時のピアニシモを、曲などいつでも使えるようにしておくこともまた練習になると思います。

長調音階の楽譜(トロンボーンユーフォニアム用)は、下記からお配りしています。
all_major_scales.pdf 直
ご自由にご利用下さいませ。

2012年9月16日 付記

楽譜の配布サーバをgeocitiesからはてなダイアリーサーバに変更しました。