フォルテとは? ピアノとは?

昨日友人が来たあと、かなりの宿酔いで今日の練習にもちょっと支障が出てしまいました……。アルコールに関して、自分のペースを守るって大事。身体を護ることなんですから。友人が異常にお酒に強いんだって。


で、まあ。出すもん出して少し眠って、体力回復を待って練習していたわけですが、今日の「ブレスコントロール」は全敗。しょうがないです。
でも、やっぱり、好きな練習です。音をピアニシモで出すことを追求していたら、どんどんトロンボーンの音が繊細になっていくのですよ。音量が普段の曲では絶対に使わない領域に踏み込んで来ると、ユーフォニアムみたいに優しい音が出てきます。息が最後まで持つかどうかより、この音色を出すこと自体がとても楽しいのです。だからやめられないんだな、ブレスコントロール。毎回貧血息切必至でキツい練習に関わらず。


そういえば、以前、アメリカのトロンボーン教則本の巻末音楽用語集にて、興味深い解釈を見つけました。
フォルテは大きく(loudly)、ピアノは柔らかく(softly)というものです。
日本語ではフォルテは強く、ピアノは弱く、ですね。


ピアノについて、まったくイメージが異なると思いませんか? 弱く、というと弱々しさに通じますが、柔らかく、というと芯のある意志の強さと柔軟な繊細さの両立を感じます。
この解釈を知ってから(たかだか1行くらいの簡略な解説だったにも関わらず)私の音楽観はだいぶ変わりました。


フォルテは大きく、ピアノは柔らかく。


その両方の表現に、自分自身の志を秘めて。