小道具消耗品。

楽器も油を差さないと、うまく動いてくれません。
トロンボーンを始めた頃は、先輩のと同じオイルを使ったりしていました。たしかスライドクリームやオイルはヤマハだった気がします。
でも、高校時に楽器を入手して以来、自分で色々と試してみて、10年来落ち着いたアイテムがあります。では、まずはスライド関係から紹介しますね。

スライド手入れ用品

  • 背景に写っている長い棒は、スライドの中を清掃するクリーニングロッド。楽器の付属品を現在も愛用。ただ、楽器ケースのロッド固定部分を壊してしまったため、ケースの中に入れていません。100円ショップで買ったガーゼを巻き付けて使用します。巻き方が荒っぽいとスライドから抜けなくなりますので注意!
  • 一番右の布は、先日の茨城での自由演奏会会場の楽器屋さんの露店で入手したトロンボーン用のスライドスワブ(T1タイプ)。ハンカチに糸とおもりを付けたようなもので、スライドの中を通して掃除します。徹底的に掃除したいときや、野外演奏でクリーニングロッドを持ち歩けない時に便利。
  • 中央の丸い物は、スライドの潤滑制を保つスライドクリーム。ヤマハやホルトンなどいろいろ試しましたが、スライドへのなじみやすさからスーパースリックに落ち着きました。米粒1粒分くらいの量をスライドの先に塗って、何度かスライドを往復させて伸ばして使います。ちなみに、高校の時の後輩は、いわゆる化粧落としであるポンズのコールドクリームを愛用していました。それなりに使えるんだとか。
  • その左にあるのは霧吹きです。楽器屋さんのロゴ入り。楽器を買った時に付けてくれました。これで演奏前にスライド内管に水を吹き付け、滑りをよくします。
  • 一番左にあるのが、「Holton Trombone Slide Treatment」(TST)です。霧吹きのキャップ半分くらいの量を、霧吹き一杯分の水で溶かして使います。霧吹きの中の水が白いのはこれが溶けているせいです。この溶いた水をフローリングの床にこぼしてしまうと、ものすごく良くすべるくらいの効果があります。スライドの滑りに悩んでいる人におすすめ! 一本買うと数年使えると思います。
  • ちなみに、一番下に写り込んでるのは楽器のスライドの一部。ニッケルシルバーで丈夫な代物です。

  • ポリシングクロスはYAMAHAを愛用。実は結構、YAMAHAのグッズのファンかもしれません。このあとも色々出てきますよ。
  • 上にある白い棒はトーンホールクリーナー。クラリネットやサックス用のアイテムですが、トロンボーンのウォーターキー(つば抜き)の穴の手入れに使います。
  • 黒い革製のバンドは、YAMAHA製のトロンボーンを支える補助具です。マウスピース受けの部分に取り付けて、左手に巻いて使います。普段は使いませんが、体調が悪くて左手に力が入らない時に頼ります。

オイル関係

  • 背景に置いているのは、YAMAHAのシリコンクロスです。マウスピースなど徹底的に磨きたい時に使用します。
  • 一番右にあるのがホルトンのマウスピースブラシ。先端が尖っていたので自由樹脂(お湯で柔らかくなるプラスティック)でコーティングしています。螺旋状の構造が使いやすいです。
  • その左の緑色のキャップのは、YAMAHAのロータリーオイルです。注射器のように長い管を付けて、F管内部に注油します。この針が便利です。
  • 灰茶色のキャップはYAMAHAのロータリースピンドルオイル。F管アタッチメントの機構部分に注油します。
  • 紫色のキャップのはYAMAHAレバーオイル。F管のレバーのバネ、ウォーターキーのバネ部分に注油します。
  • 一番左の赤い文字の物はセルマーのスライドグリス。F管や主管の抜き差し管部分に注油します。色々試しましたが、やはりセルマーの赤グリスが一番、塗りやすくてなじみます。
  • 下の段。黒い丸状のものは、予備の石突き保護ゴムカバーです。ホルトン用の物を楽器屋さんで入手。今のところ無くしたことはありません。これが無いと楽器を床に降ろしたときに違和感があります。
  • 紐はアクセサリー用の革ひも。いろいろ試しましたが、丈夫さからこれをF管ロータリー部分に使用しています。写真では茶色ですが、これは予備。楽器には赤いひもを使用しています。
  • あとは分解用のマイナスドライバー2本。サイズは適当な物ですが、注油する時にネジを外すことがあるし、F管の紐の交換時にも使います。

洗浄関係

  • 楽器の洗浄関係グッズ。左上にあるのはYAMAHAのスライド用ブラシです。ワイヤーがビニールコートされているので、さびないしスライドの中を通しやすい。
  • 左下にあるのは、トロンボーン用抜き差し管のスワブ(Mタイプ)です。先ほどのスライド用のスワブと同じく、ハンカチに紐とおもりを付けたような物で、管内清掃に使います。
  • Holtonのマーク下にあるのは、スポンジです。いらないスポンジを1から2cm角に切断した物で、楽器に差し込んで一気に息を入れ、中を通して掃除します。ただ、ちょっとコツを掴まないと中を通せず、管内でつまってしまうのであまり使っていません。
  • 3本の瓶。左の青はYAMAHAのブラスソープ。楽器用の洗剤です。中央のピンクがシルバーポリッシュ。マウスピースなど、銀色の物を磨くときの補助液です。右がラッカーポリッシュ。楽器本体を磨く時の補助液です。
  • 一番右はグリーンへイズの消臭殺菌剤。マウスピースなどに吹き付けて使う物です。梅雨時でケースが臭ってしまったときにも使えます。


まあ、一番シンプルなアイテム構成としては、霧吹き、スライドクリーム、スライドグリス、ロータリーオイル、ポリシングクロス、ガーゼあたりがあれば手入れには事欠きませんが。ブラスソープとかは台所洗剤でも代用できますしね。
あと、演奏前に歯を磨いてしっかりうがいしておくことも重要です。口腔内の清潔さがだいぶ変わりますから、結果として楽器の寿命を延ばすことになります。私は砂時計で3分間測って磨いています。その意味で、歯ブラシと砂時計も、楽器の手入れグッズに入れてもいいのかもしれませんね。


楽器本体のご紹介は、いずれまた。