アップルストア銀座にて

Illustrator CS2のワークショップを聞いてきました。途中からでしたが……。Illustratorを使っているけれど、知らない機能が多いですね。今回は、ライブトレースとライブペイントでいろいろ便利な使い道を聞けました。あと、Illustrator 9以上で使えるという「アピアランスパレット」で一つのパスに沢山の属性を持たせられる機能。一対の線と塗りだけではなく、例えば、10pxブラックの線と15pxホワイトの線と20pxイエローの線と透明の塗りというような感じで沢山の属性を一つのパスに持たせて、レイヤーのように上下の並べ替えをして重ね塗り効果(?)のようなものを簡単に作れること。
あれ、単なる属性表示パレットじゃなかったんですね。うわ、宝の持ち腐れじゃないか!


ついでもあってそのまま「marie claireゼミナール:PLANET WOMAN編」も見てきました。なんだか、女性誌「marie claire」の編集長さんが、いろんなジャンルで活躍する人をお招きしてやってるトークショーのようなモノ、らしいです。今回で4回目だそうですね。
今回のゲストはアートディレクターの森本千絵さん。ミスチルのアルバムの広告などを手がけている方だそうです。色々と面白い作品とその裏話をお聴きしたのですが……。詳細は省きますが、広告という「制約」のある中のジャンルで、それを逆手に取っていかに面白いモノに仕上げるか、智恵の見せ所という感じで面白かったと思います。


そういえば、制約のある中でいい表現を目指す、というのはゲーム業界の合い言葉でもあるわけで。ビデオゲームは日本のお家芸で。
あるリミットの中に質の高い世界を創り出すのは、日本人が得意とすることかもしれませんね。床の間とかみたいにスペースがないところの美って、日本文化の特徴だし……。


自分達はあるリミットの中で生きて行くしかない世界に居ます。
そういう世界観って、もしかしたらこの世代だからこそかもしれませんけど。高度成長なんてある意味ですでに伝説で、ある程度の生活は出来るけど………………って感じの時代を子どもの頃から見ているから。
そういうリミット世界観の感覚で地球を見渡してみると、すごく変なことをしている国とか(某超大国)あるし。限度があることに無限大の可能性がある、というのは矛盾していますが、人間だからこそそういうことが成立するのに、物理的な拡大を目指しても意味がないような。
地球は箱庭でしかないし。どんなに国土を拡大しても地球以上には広がらない。それを奪い合ってどうなんだと。


ちなみに、「PLANET WOMAN」とは、その「marie claire」誌の造語だそうで、地球規模でモノを考えられる女性という意味、らしいです。シゴトは何でもいいけれど、精神の問題で。この感覚、スゴく分かる気がします。
自分達はかつてストロマトライトが作った酸素で生きているわけだし。その辺の葉っぱと自分は無縁じゃないんだなー。