ちょっと気になったので検証。Illustrator CS4でアートボードをA4に設定し、画面に実際のA4用紙を当てながらサイズを検証したら、実際の画面サイズ=実際のA4になる表示サイズは拡大率158%だった。横幅については。
モニタ画面の画像解像度が72dpiではなくなったときから、Photoshopなど画像処理ソフトで言っている「100%表示」というのは100%ではなくなり、画面上ではもっと小さく表示されるようになってしまった、という話は聞いたことがあるけど。
このへん、モニタの画素数(1280X800)から計算すればいいんだろうけれど……。むー、めんどい(でも後で計算するんだろうな、自分)。
とりあえず、158%との数値を覚えておくことにする。
で、定規で画面の大きさを測り、やっぱりちゃんとそれなりの計算をしてみた。
1インチ= 25.4mmとしている。
MacBook Black Mid 2007 13.3インチのモニタ解像度
横幅 | 286ミリ | 11.25984252インチ | 1280px | 113.6783217dpi | 157.88656% |
縦幅 | 179ミリ | 7.047244094インチ | 800px | 113.5195531dpi | 157.66605% |
最後のパーセンテージは、72DPIで100%表示、というタイプの画像処理ソフトでの表示比率を、MacBookの画面の実際の解像度(113.6783217dpi)との比で割り出したもの。やっぱり、157%〜158%位になっているみたいだ。
このへん、自動計算するわけにはいかないんだろうなあ。どうなのかな。
ついでに、このMacBook(モニタのサイズが286mm×179mm)で100%=72dpiにするためピクセル数を計算してみた。小数点以下は切り捨てる。計算結果は810ピクセル×507ピクセルだ。まあ、こうなればほんとにWYSIWYGなのだろうけれど、画面に表示できるメニューが少なくなってしまうことが容易に想像できる。現代のMacを支えるには非力だろうね。
実際に試してみた。システム環境設定でモニタ画素数を800ピクセル×500ピクセルにできる。かなり近い数値だが……予想通り、画面はボケるしメニュー数は少なかったし、厳密にA4がA4ぴったりにはならなかったから意味がなかった。
つまり最初のソフトウェア設計で100%の基準を72dpiに置いている以上、やっぱり無理があるわけだ。今ではIllustratorの100%表示って、表示率を相対的に考えるための数値指標でしかないんだろうなあ。