クラブワールドカップ決勝戦

別にどちらかのファンだということはないのですが、観ているうちにリガ・デ・キトの方を応援してテレビ観戦していました。どちらもものすごく連携がうまくてスピードがあるし、スキがあればすぐにインターセプトしてくる……一瞬も目を離せませんでした。


印象的だったのは、MFのマンソ選手。敗れはしましたけれど……ひとつひとつのプレイに華があり、シュートもパスもうまい。ファンタジスタってこういうことなんでしょうか。
それから、GKのセバジョス選手。ものすごい守備力でした。1点だけ取られてしまったあの後半28分、ルーニーのシュートのとき、ゴールに対して右寄りだった守りの位置はたぶん間違っていなかったでしょう。ボールは右から左にグァァッ! って伸びて飛んできましたけれど……。
相手が1枚上手だって、こういうことなんですね……。実に惜しかった!
でも、みんな、サッカーを全身全霊でエンジョイしていたんじゃないでしょうか。ここで勝てればまさに伝説。負けても失うものって……? ともかく守りが熱い! 本当にすごかったすごかった! 守備を応援したくなるチームって、初めて見たかもしれません。この決勝戦まで勝ち残る道筋での、引き分け試合や点を取られない試合の多さといったら! まさに鉄壁!


なお、以下は放送中に解説で聴いた話ですが。リガ・デ・キトのあるエクアドルは本当に小さな国で、東京都程度の人口だということです。また、地理的なことから高地出身の選手が多いのだそうです。*1準決勝はラジオくらいしか放送がなかったらしいのですが、地元のテレビ局に苦情が殺到。急遽、決勝のテレビ中継を決定したそうです。また、サッカースタジアムでの無料パブリックビューイングを2万人以上が観戦し、非常に熱い応援を繰り広げていたそうです。現地時間は朝の6時ごろ! どんだけ熱いんだエクアドル


ちなみに、両チームの資金力について。リガ・デ・キトは「年間予算は600万ドル(約5億7000万円)と言われている」そうです。マンチェスター・ユナイテッドは「世界屈指の収入を誇り、クラブの長者番付でも常に上位にランクイン」とか。う〜ん、格差社会をひっくり返して欲しかったなあ! ボールを蹴れば、年間収入なんて関係ないって!
リガ・デ・キトのみなさん! 次回大会でも、また決勝に出てきてくれたらうれしいものです。くじけないでファイト・ファイト! どうもありがとうございました!

*1:全般的に選手の体格はやや細身ながら、プレイ自体は打たれ強い印象がありましたが、普段から厳しい環境で闘っているからなんでしょうね。