雑多に見えて秩序立つ世の中で、自分には何ができるだろう?

ヱヴァの中で、秩序と混沌に関して、碇指令と冬月副指令が会話を交わすシーンがある。
混沌としているように見えて、人間社会は秩序だっているのかもしれない。


朝になれば、組織によって決められた時間に間に合うように出勤する。
そして、組織によって決められた場所で、学生さんをサポートする。
定時になれば帰宅し、法と良心の元に許される範囲で、有意義に、あるいは怠惰にその日の残り時間を過ごす。
翌朝になれば、また出勤する。


休日は定められたとおりに取得し、体調が悪くて、あるいは急用等で遅刻や欠勤などをするならば、組織に連絡をする。


そのルールの中で余暇や給与を頂戴して生きている。そういうことを思えば、たしかに自分も秩序の中の人間だ。
混沌としていて、何をすればいいのか分からないように思っていたけれど。
コンピュータを通じて人助けをしたい。学生さんが困らないようにしたい。その気持ちがあり、環境があり、人々がいるからこそ、この仕事ができるし、させてくれてもいる。


そうやって自分は生きていくんだと、思う。


楽器が好きだ。そして、Macintoshも好きだ。Adobe系のクリエイティブなソフトウェア、つまり、画像処理や動画関係のソフトも好きだ。なにかおもちゃを作って、人を楽しませることも。とっぴなことをして楽しんでもらったりすることも。
コンピューティングが広げてくれた可能性は大きいし、楽しい。


まともに動いてくれて、良心的な商売をしてくれるなら、マイクロソフトもそこそこ結構好きになれるかもしれない。やっていることそれ自体は嫌いではないし、その恩恵を自分も受けているから。


そして、自分の両親や友人を含めて、知っている人から、そういう楽しさを知って、面白いことをしてくれたらなあ、と思う。
コンピュータに使われるんじゃなくって、使う人間になってくれたらなあ、と、思う。


たぶん自分は法と良心とそれなりの秩序の元に、そういうことを願い、楽しみながら生きていくんだろう。
食べるための手段としても、人のための手段としても、コンピュータを使っていくのが自分であり、そして、楽器や表現を通じて生きていくんだろう。


ヱヴァを含めて、たくさんの作品の主人公が、人を助けるために、人の願いをかなえるために、地球を守るために、家族や友人を守るために、自分のテクノロジーや超能力、特技、エネルギーを振り絞っている。彼ら彼女らはフィクションの存在であるけれども、そういうキャラクターが好きな自分自身はノンフィクションの存在だ。


ヱヴァの謎はまだまだ深まる一方だ。それは、それとして。わけの分からない戦いの中でもシンジはがんばっている。あの弱気で無気力だった彼は、自分自身よりも守りたいものを見つけたからがんばっている。何でこの自分が戦わなくてはいけないのかを考え込み、自分が動かなくても何とかなりそうな状況を知ってしまっても、追い詰められたときに決意を持って動いた体は、うそを付いてはいなかった。旧劇場版でも、もう一度みんなに会いたいと思ったのは嘘じゃないと。テレビ版でも、自分の可能性を信じると。だから復活もしたし、祝福もされた。性善説なんだ、その意味で。


このまま、無為に生きていていいのだろうか。
社会は大きく揺らいでいるらしい。オバマ氏にしろ、衆議院選挙にしろ、経済危機にしろ、ニュースの中を知っていれば。でも、自分の生活に心がヒリヒリするような実感はないのが、正直なところだ。借金時計を見てさえも、実感が伴わない。数字が大きすぎて分からない。でも、自分自身がこの国の国民だから、一世帯1500万円とも言われる借金を背負っているらしい。


シンジくんたちのクライシスは、ものすごいけれど、所詮、スクリーンの中の出来事だ。
そこで彼らは必死に生きているとしても、フィクションを超えることはない。


本当のクライシスは、現実に生きている私自身が背負っている。気が付かないフリをするな、もう。そんな余裕はない。子供のダダに付き合っている場合じゃないんだ。


なんのために、今まで勉強してきた?
なんのために、今も本を読んでいる?
興味や好奇心を満たしたい「だけ」なら、「ここまで」することはなかった。中途半端なのではなく、一般的に見れば実はそこそこハイレベルだということから目をそらしている場合じゃない。トップじゃないけれど、半分くらいよりは上にいるのは事実だ。
だったら、まだついてこられない人々のことを、気にしないで生きていけるのか?


逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ。
最後の最後で最後の1分にナイフを抜いて敵にアタックした彼。逃げるべきだと命令されても、命令違反といった形で刃向かうのではなく、友人を助けるために戦った彼。あの判断が物語を前進させた。


自分の物語を前進させる勇気はないのか?
やるべきこと、積むべき一つ目の石はもうみつけてあるんだろ? なぜやらないんだ、やれるのに。自分を信じていないから教科書を開かないなんて、著者にもその本のために犠牲になってくれたO2にもCO2にも植物にも金銭にも無礼だろう。



That entry inspired me to write them. BUT, I'll think that I'll not cry to find my dream. I hope to take smiling for finding my dream. If I'll write a lot of words about my will, dream, todo, and other, then I'll not cry.....TO Take Smiling!