ヱヴァの謎を何となく考えていました。
ネタバレ防止に改行多量にします。
《序》であの青くて変幻自在なシトを前にして碇指令いわく「あと八体のシトを倒さねばならん」と。
言葉通りに受け止めれば、以下のようになります。
- 青くて形が変わるシト《序のラスト》
- 《以下は破》坑道(?)の中のシト
- 表現しにくいヤジロベエみたいなシト
- 落下してくるシト
- 寄生するシト
- めちゃくちゃ強いシト
となると《Q》ではあと2体、かな?
もしもうち一人が渚くんならば、未確認なのはあと一体になるかな?
どんなヤツが来るのやら?
それとも……今回は「破」だからシトをほぼ全員「撃破」する章なのかも……。「序」が始まりの章、「破」が撃破の章、「Q」が急展開+どうやって生き延びるのがを問われる章、「?」がエンディングの章、とするならば。
実は「もう一体」も、すでに出てきているのかもしれません。
渚くんを別にしても、いくつか候補が挙がります。
- 人間自身
- 旧世紀版で「人間もシト」と言っているから。
- 綾波さん
- 大きな試験管(?)に漬からなくては生きていけないなど、少なくとも普通の人間ではなさそうだから……でも、倒さなくてはいけないかというと……疑問符が付きます。たぶんハズレだと思う。
- スーパーコンピューターMAGIシステム
- 今までのところ、あまり描写がないこのコンピュータですが、彼女の計算もあってここまでこられたというのがそもそもなんとなく怪しい気がする。旧世紀版ではコンピューターウイルス型のシトという難敵も存在しました。もしも誰にも気が付かれず、すでにのっとられてしまっていたら?
- 冬月副指令、または、碇指令
- 渚くんが「お父さん」と呼んだのは誰? それとも、「シンジ君のお父さん」の意味?
- ゼーレの人
- 月で渚くんとお話していたシーンが怪しいから。
まあ、でも、青い血液型=シト=だから敵、とは限らないんですけれどもね。少なくとも渚くんとは会話が可能ですし。話し合いで解決するのかもしれないな。
基本的に人間を滅ぼそうとしてやってきているのではなく、地下にある「リリス」という巨人に会いたくてシトがやってきていて、それを妨害しているのがネルフたち人類で、でもシトたちは単に面会できればいいとかそういうことなら(お母さんに会いたい子供みたいだけれど)。
リリスとシトが面会(接触)するとサードインパクトが起こるといわれている、という言説も、実はネルフの皆さんがなりふり構わず一生懸命にシトと戦えるように、ゼーレが意図的に流した偽の噂話である可能性もあるし。もしもそんなことではサードインパクト、世界破滅なんて起こらないなら、会いたいなら面会させてあげればいいんだ。
そもそも、「破」の最後の最後で古い命から新しい命に引き継がれていく、という演出もあったし、リリスが初号機化しちゃったと取れなくもないし。だから渚君は投げやり、いや、槍投げをしてそれを引き止めたのかも?
まあ、適当に考えてみた戯言ではあるのですが。
それにしても、今回も最終的な敵は、やはり人類自身なんでしょうか?
もしかして。
あれだけ旧世紀版で観客を映画に巻き込んだ作品ですから。
最後から二番目のシトは、渚くんで。
最後のシトは、この物語を見守っている私たち自身という演出だったりして。
空想してみます。
何らかの演出により、エヴァを駆るシンジ君たちが、観客である私たちに向かって攻撃してくる。
なぜ地球はこんなに追い詰められてしまったのか。それは、私たち自身がそもそも悪いのではないか。そんなメッセージかもしれない。
そして、彼らは、人類補完計画に失敗する。
なぜなら、空想上の存在であるシンジ君たちには、スクリーンのこちらの私たちを倒すことができないから。
現実として、全人類が心をひとつにして何かをなしうることは、歴史上まだ起こっていないですよね。
世界は多様なまま。戦争も起こり、平和を望む人々もいて、それが世界だと思う。
きっと、生きるのを望むのは、ミサトさんたちでもあるけれど。私たちでもありましょう。
というか、私たちは生きることを望むでしょうか?
そういう問いかけを「Q」で為し、「?」の章は画面が真っ暗なまま、声と光だけで進行する(イトイさんのMother3みたいですが)。
私たち自身の内面に問いかけるために。すべてのキャラクターは3DCGから面に変形し、線になり、点になって、消えていってしまう。
「生きることを望む人々」の物語は、現実へと続いていく……。
吹奏楽とか音楽のステージでは、観客を巻き込むために、客席から演奏をするという演出が使われることがあります。ステージと客席は断絶があるわけじゃなく、いつも地続きなんです。そういうのと同じような演出をするのかもしれない、とか、勝手に思いついて空想してしまいました。
あなたは世界をひとつにしたいですか? それとも、多様性を望みますか? そう聞かれたら、なんて答えよう?