迷子隊のプライド?

真・女神転生 STRANGE JOURNEY(ストレンジ・ジャーニー)

真・女神転生 STRANGE JOURNEY(ストレンジ・ジャーニー)

シュバルツバース探索紀行はちょっと休息。
今回の脱出作戦(失敗したけれど)に協力してくれたというか、取引をした黒服集団「ジャック部隊」ですが。
ちょっと引っかかるものを感じたので、じっくり考えてみました。


引っかかったこと。それは。
何であんなにフォルマ発見や発見アプリ提供を喜んでいるのでしょうか。
そして、その見返りがなぜゲートサーチの新型だったのでしょうか。


もしかして、おそらく、本当に、地上に戻るつもりなどない……!?


彼らのスポンサーも今までの地球を見限って、この「シュバルツバース」のどこかに来ているのではないでしょうか。何らかの方法で安全を確保したとしても、スポンサーが外にいて連絡を待っているとは思えない。彼らがここのフォルマなり悪魔なりを研究することに血道をあげる尋常ではない様子では、スポンサーに連絡が取れない心配などはまったくしていなかったのです。……そういえば、あの様子では彼らも「悪魔召喚プログラム」を持っているはずです。アレがなければ悪魔の姿を確認したり、攻撃したり、あるいは仲魔にしたり(彼らは捕獲してるのかもしれないけれど)命令したりできないはずです。シュバルツバース最初の戦闘を思い出してみれば分かる通りです。ましてや、テレポートの設備を悪魔に見張らせるなど、「悪魔召喚プログラム」なしでは絶対に無理でしょう。誰から「悪魔召喚プログラム」をもらったのでしょう……? まあ、我々も誰からもらったのかは知らないまま使い続けていますけど(今更ながら)。同一人物なのでしょうかねえ?


ともかく。彼らは、この「シュバルツバース」の拡大を止めようなんてさらさら思っていない。むしろ、逆転の発想で、「シュバルツバース」こそが新世界だとすでに受け止めていて、そこに先んじて到着し、他人よりも早く研究したり成果を挙げたりして、「シュバルツバース」で全地球が覆い尽くされた暁には、新世界の貴族、または王族として君臨しようとしているのではないでしょうか。


もしも、うちら「シュバルツバース迷子隊」(勝手に命名^^;)が新しい地域に到着すれば、それだけ彼らの情報も増えることになるのです。だからこそ新型ゲートサーチを開発してくれた。迷子隊に新しい扉を開いてもらうことが、彼らの世界を広げることになるから……。


これじゃ、われら迷子隊はいいように使われているだけじゃないか! 彼らに忠誠も服従も誓っていないのに、ビジネスライクな話し合いひとつで簡単に協力させられてしまった。


もしかしたら、彼らはこの「シュバルツバース」を拡大させるための研究もおこなっているのかもしれない。
ともかく、今までの地球を破壊し、この状況を利用して、自分たちだけの楽園として「シュバルツバース」を支配しようとしているのかも。
だとしたら、ウロボロスに勝利したことは間違っていたのかも……!?


少なくとも、迷子隊は新しい世界をまたひとつ見つけてしまった。幾何学世界「フォルナクス」を。そして、たぶん、ここにしかいない悪魔やフォルマも見つけてしまうのだろう……。彼らにとっての利益を、また見つけさせてしまうだろう。
こちらの成果は何らかの方法で向こうの成果になってしまっている。通信が漏れているとかそういった方法で。


このままボーっとしているわけにはいかない(悪魔に殺されたりするに違いない)。でも、だからといって戦うのも間違っている気がする。アトラスが言っていた通り、もう、どうしようもないのだろうか。人間は存在自体が間違っているのだろうか。欲があってはいけないのか。


地球破壊地域の拡大ではなく、縮小、そして消滅させ、地球を再生させることは、人間がやる限りは無理なのだろうか。
これは、このゲームに限ったことではなく、現実でも同じです。


この物語の行く末はどうなっていくのでしょうか……。
と、シリアスに思いつつ、また迷子になっているのでした。ここはどこだー!