4分33秒 itunes版

知っている人は知っているネタではあるんだけれど。ジョン・ケージの『4分33秒』がitunesで有料配信されている。

実は買ってあったりする、私。
といっても、本当に4分と33秒間の無音が収録されただけのデータなのだけれど。やろうと思えば、garagebandで簡単(!?)に作れるだろうなあ。
舞台上でピアニストが何もしないで約4分半。その間におこる聴衆のざわめきなどが音楽だという、分かったような分からないような理屈がこの『音楽』である。ある意味、練習なしで誰でも『演奏』出来る『ピアノ曲』だ。


このデータを敢えて聴くというのは何なのか。
4分半、何もしない。ただ、itunesの再生バーがラストに届くまで待つだけ。
ただ、この沈思黙考で得るモノが無い訳ではなく。
秋雨の音に虫の声。
いつの間にかひんやりしていた夜の空気。
ちょっと前まであんなに暑かったのに。
まるで禅のようだ。
150円の価値を認めるか否か。人によるだろうが。私は認めた。
……単にネタが好きなだけかもしれないけれど。