中古トロンボーンの選び方

とあるSNSでテナー細管トロンボーン(軽音楽用)の選び方を聞かれたので、自分の回答のポイントをメモ。
まあ、間違っては居ないと思うんですよね。音色以外のハードウェアとしてチェックしておきたいポイント。

  • 初心者であればなおのこと、通販ではなくお店に足を運ぶ。
  • 中古楽器のチェックポイント
    • 傷やへこみ
      • 中古の場合は多少のメッキはげは仕方がないが、傷やへこみがある楽器は大切にされていなかった証拠。
    • チューニング管(立てた時に上側になる管)
      • しっかり止まっている
      • かつ、引っ張れば抜ける程度の適度なハマり具合
    • スライドの密閉性
      • 1)ベルの部分を外し、スライドの部分(外管+内管)だけにする。
      • 2)スライドのストッパーを解除して、左右の親指で内管の端をふさいでそっと上に持ち上げる。
        • 適切なスライド調整がされていれば、外管がゆっくりとおりてくる感じに。
          • すんなり降りない場合は、管の微細なへこみとか内部の汚れが原因の異常?
          • ストンと落ちてしまう場合は、管体に穴? ウォーターキー(ツバ抜き部)のバネかコルクに異常? ちゃんと閉まってない?
    • ウォーターキーの開閉。
      • バネが効いているかどうか。
    • 石突き(スライドの先端の出っ張り)保護ゴム
      • すり減っているなら交換してもらう。
    • 持ってみた感じ
    • スライドを動かしてみた時の感じ
    • 内部の汚れ
      • 吹いたらへんな味がするのは論外(中が錆びているかも)。
      • ガーゼを巻いたトロンボーン用の掃除棒とかスワブを通させてもらえたら、よりしっかりチェックできるかと。
    • ジョイント部
      • ベル+スライド部のネジのハマり具合、締まり具合。
      • マウスピース+スライド部がしっかりハマって、かつ、すぐにマウスピースを外せるかどうか。
    • マウスピース
      • 傷が無いか。
      • スロート(マウスピースの細い管部)のへこみやゆがみ。
      • 唇に当ててみたり、全体を指でじっくりなでてみて、異常を感じないか。
      • マウスピースを選ばせてもらえるお店だと、じっくり相性を選べる。


F管のあるテナーバスやバストロンボーンの場合は、これに加えてF管のレバーの動き具合、ひもの締まり具合、全部のチューニング管の具合、全体の重さやバランスなどが加わってくるかな、と。
まあ、そうなってきたら予算が許すなら選定品を選ぶと安心かな、と(プラス1万円くらいで、プロ演奏者が選んでくれた楽器を買うことができます)。