ソフトバンクの通信障害のこと

ソフトバンクの通信障害、かなり大規模でかつ長引いたようだ。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/spv/1812/06/news136_0.html
上記によれば、本日=2018年12月6日の、13時39分から18時4分まで、ソフトバンクスマホなどがまともにネットにつながらなかった…ということのようだ。

自分のスマホが通信障害になった時、原因を特定するにはどうしたらいいだろう。
すぐに思いつく原因は、

  • 本体の不具合
  • 電波障害
  • キャリア障害

の3つだろうか。
本体を充電したり、再起動したり、SIMカードの挿し直しをしても、ふだん電波が受信しやすい場所に移動しても、他の同じキャリア・同じOSの人に聞いてもつながらなければ、キャリアを疑ってみる、という感じになるだろうか。
ただ、同じキャリアの他の人に聞いてみるとかも、時と場合によっては難しい。一人で行動していたらとか。
それに、使用している端末や保護ケースによっては、SIMの取り外しがしにくいものもある。そもそもSIMを外すには専用のピンまたは細い針金(小さいタイプのゼムクリップでも良い)が必要だ。そんなもの、都合よく持っているだろうか。
そもそも論。ネットにつながらないんだから、キャリア側で情報を出してもそれをすぐにキャッチできない。
公衆無線LANを利用するために駅などに来ても、先にメールアドレスなどのユーザー登録でアカウントを作るタイプだと、スマホ側のデータ回線が生きていないと結局はすぐに使えない。
大手キャリアが駅などで提供している屋外無線LANは、MVNOではアカウントが通らず使えないだろう。
ふだん使わないとしても、無料で使える公衆無線LANは自分の生活圏だけでも登録しておくと良いと思った。
鉄道によっては駅で提供しているし、街を歩いていたら公衆電話ボックスがwifi電波の発信源になっているのを見たことがある。また、コンビニによっては対応していたり。
ただ、総じてそれほどの速度は出ないしキャリアの事故の時などは人が殺到することもありうる。あくまで補助的に考えておく方が良いだろう。
最悪の場合はネットカフェや漫画喫茶になるかもしれない。
旅行などで土地勘のない場所に行く時は、電車やバスの乗り換え方や地図、目的地の連絡先などを紙に印刷もしておくと良いかもしれない。スマホ地図をあてにしていたら突然使えなくなることだってあるのだ。紙に書いてあったり、せめてスクリーンショットでもあれば、迷子になっても地元の人に聞いたりしてなんとかたどり着けるだろう。

ユーザーができる通信障害対策はまあ、あとでゆっくり考えるコトにして。
ちょっと疑問だったのが、今回のトラブルへの説明が簡素すぎること。
冒頭にリンクした記事に紹介されているが、「交換設備の不具合」で「全国」のスマホが使えなくなった、とカンタンに言っている。
これで納得できる人がどれくらいいるだろう?

さらにもうひとつ、気になる記事がある。
ちょうど1ヶ月前、ソフトバンクは通信事業に関わる社員を4割減らす、と発表していたのだ。
http://www.itmedia.co.jp/news/spv/1811/05/news138.html
余剰な分野の人を減らして成長分野に配置して効率的な企業運営を図るのは、企業としては真っ当で当然だ。
しかし、通信インフラ事業は、公共的な側面もある。あまりむやみに人減らしをしたら、運用に問題が出てくることはないのだろうか?
以前、ある外食チェーン店で深夜営業のスタッフが店舗に1人ということが多く、問題になったことがある。いわゆるワンオペ問題だ。これは会社自体の存続も危ぶまれたりした。
ソフトバンクは、こういう障害があったときに対応に当たれる充分な人員を置いていたのだろうか? こういうものでは、何かを変えたらダブルチェックするって、二度手間に見えるが大事なことだろう。つまり、1人で仕事せず、2人3人でやることが大事ってこともあるだろう。事故が起きないようにフォローやケアする部分を甘く見ていないだろうか?
ユーザーからは見えづらい部分ではあるが、事故をそもそも起こさないってことは大切だと、つくづく思う。