しばらく数回くらいはアテネでやっては?

今回の東京五輪、やっぱりパンデミック下の開催であることと、熱中症は大きな問題だ。まだ、国内に十分にワクチンが行き渡っていない中、真夏の東京での開催。
そんなに多くのスポーツの世界大会をやりたいのであれば、時期と場所を当面固定してはどうだろうか。
冬季はまた別の場所を選定することにして、夏はアテネで固定。
それとか、開催時期など最重要なことの決定はスポンサーに影響されないようにして、開催都市でスポーツをしているアスリート自身の意見を反映する仕組みを作る。
五輪採用のスポーツを5年以上継続的に行い、各地区(都道府県的なエリア)代表クラスの実力をもつ現役選手たちの横断組織みたいなものをSNSの仕組みを生かして発足させ、大まかな開催時期、運営への意見を求めるとか。
というのも、今日、たまたま仕事のお休みをいただいたので、スケボーの女子をテレビ観戦していたが、普段だったら絶対にキメているだろう技を外す選手が続出していた。
会場のようすでは観客席にすら日除けになるものがない状態だった。無観客試合のはずではあるが、関係者の方々は来られているので。観客席ですら日傘が命綱のような状況に見受けられた。
おそらく、会場の体感温度は40度近くになっていても不思議ではなかったのでは。
甲子園の野球でも近年思うのだけど(去年はパンデミックで見送りになったけれど)、この暑さの中でのスポーツは、身体や心にとって毒でしかない。心臓への負担も、心理面での負担も大きいだろう。普通に仕事をしていても、暑くて夜に眠れないから頭がぼーっとしてはかどらないとか、ありがちな季節だ。ましてや一瞬の判断が問われるスポーツには向かない。
そんなわけで。
アスリートファーストというのなら、選手の意見をまとめる場所を作れれば良いのではと思った次第。
で、五輪を今後もやるならば、12年ほどアテネに会場を戻し、できればアテネを五輪の都市としても運用してはどうだろうかとも思う。場所が固定されれば、良い季節も決まってくるし、ある程度、会場を継続利用できる。よく、選手村やスポーツ施設が五輪の後はゴースト化するとかいうが、4年に1回は出番が来ると決まっていれば、運用もしやすいだろう。スポーツの聖地として観光地になるかもしれないし。
ノーベル賞授賞式は必ずストックホルムオスロ開催みたいな発想である。世界科学の表彰が固定都市でよいなら、世界スポーツの競技と表彰もどこかの都市の担当にしても良いのではないかと思う。招致、つまり、たかだか場所をきめるだけのために、白いものを黒といい、黒いものを白といい、たくさんのお金をかけるのは間違っているのではないかと。