切ったら、磨こう! ヤスリがけだ!

竹を切りっぱなしで放っておいてすみません。
暑さで少々、気持ちがダウンしました。夏になり切っちゃうと楽なんですけど!


最近,検索で竹関係を探して来られる方がいらっしゃるので,亀の歩みながらも確実に書き込み再開します。ファンメールも頂いちゃったし♪ お待たせしまして申し訳ないです。


さて、切った竹は、中に薄い皮が付いている状態です。(写真の竹の中の左端、赤い丸の中をご覧下さい)
このまま笛にしちゃうと……音が悪いのは、簡単に想像が付くでしょう。





そこで! (ちゃんちゃちゃちゃ〜〜ん)23世紀ならぬ、20世紀のひみつ道具が登場します。
その名も「手作り棒ヤスリ!!」
のび太君でも簡単に作れるこの道具。
まず、紙ヤスリと、それより長めに切った、直径1cmの丸い棒を用意します。
そして、幅5ミリの両面テープ*1を紙ヤスリの端に、半分はみ出すように貼り付けます。



そして、テープの裏紙をはがして、棒に貼り付け。



固い台の上で、しっかりと転がすように押し付けて、一巻きします。



はみ出させておいたテープで止まるので、紙ヤスリの上から押し付けて圧着した後、テープの止め目にカッターを当てて、切り取ります。力を集中させて、1発で切り裂いてしまいましょう。



すると、棒ヤスリになります。(この棒は、細部の作業用に、持ち手の側をくいのように削ってあります)


あとは、先ほど切った竹に突っ込んで、中で側面をなぞるように、竹を1回1回まわしながら棒を引き、ヤスリをかけて行きます。このとき、ゴシゴシこするのではなく、引く時だけ力を入れるようにグッグッとやると、中に皮がつまったり、ヤスリを早く傷めなくて済むようです。
結構ほこりが立つので、外か、ベランダでやることがお勧め。



先に、紙ヤスリ#60で荒く削り、仕上げに#100で削るようにしています。つまり、「手作り棒ヤスリ」は最低2本必要です。
ヤスリがけが終わると、竹の中はこんなにきれいになりますよ♪



薄皮なんて見えないでしょう。
コレくらいきれいにすると、響きがしまります。


さて、次回はいよいよ、竹笛のいのち、唄口を開けます。

*1:100円ショップのダイソーで発見。これくらい細いテープだと,後で貼り換える時に、古い紙ヤスリをはがすのが楽です。