カッターナイフとメス

練炭自殺等がニュースで多く取り上げられられていますが、あなたは自殺という行為についてどう思いますか。何でもかまわないのでお聞かせください。【参考】http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/suicide/※またhinopはくだらない質問を、とか言うような方は回答しなくて結構です。

少し見ない間に随分回答が増えています。ひのぴいさん、本当にお疲れ様です。ありがとう。
幸いにも、自殺で友人を失ったことはないのですが、今までに学生時代の友人が3人、亡くなられています。
中学時代の吹奏楽で、足が不器用ながらそれなりにパーカッションをやっていた女の子、Kさん。
高校時代のクラスメイトで、クラスの演劇で秀逸な演技を見せてくれた男の子、Y君。
大学時代、同じ講義を履修していた、合唱団の女の子、Uさん。
やっぱり、忘れられない。人生の一時を、一緒に過ごした人たちの死は。


これを書いているときに、外の道路を救急車が走っていきました。こんな夜中(午前1時)だというのに。
事故か、急病か、それとも……自殺か、分からないけれど。消防車や救急車が通る度に、患者さんや隊員さんの無事を祈らずにいられない。なんとなく心の中で応援してしまいます。どうか、幸運をと。
もしも、彼らが深夜の出動をした理由がカッターナイフでの自殺だったら。
カッターナイフと治療のためのメスとで、同じ刃物なのに役割が全然違う……。
そこに居るからというだけで、生きていてほしいと願う人がいるわけですよ。いのちをもたらす刃物をプロの技で振るってくれる人がいる。


辛いことがあったら、逃げてもいいと思っています。弱音を吐いても、泣いても、休んでもいいと思っています。それがどんなにみじめでも。でも、死ぬことに逃げてほしくない。人生自体から、逃げて欲しくない。(これは自戒でもあります)
KさんやY君やUさんたちは、きっと生きていたかっただろうな。
とくに、Y君は、ホームページを開いていて、その中の日記(当時はブログなんてなくてただの管理者用掲示板でしたが)のページで、『私だって幸せになりたい』というようなことを最後の日に書いていて。
その後突如入院して、病気で……ということだったらしいです。


彼のコンテンツは、私の興味とはだいぶずれていましたが、いつまでサイトがあるだろうと時々見にいっていました。そこだけ、時間が止まったような気がして。2年近くして、ほかの人が同じアドレスに新しくホームページを作り、なくなってしまいましたが、ああ、本当に彼は……と、悲しくなったことを覚えています。
ジャンル的にはよく分かりませんが、その道では有名なサイトさんの一つだったらしく、サイト名で検索すると今でも登録されたリンクページがいくつか引っかかります……。更新停止によりサイトが削除されたことはご存じでも、サイトマスターが亡くなられたことは皆さんご存じないようで。私はサイト的には部外者なので、教えて差し上げた方がいいのかどうか、考えていて、もう何年もたってしまいました。サイトが停止してからも、多分サイトを知っていたリアルの友人は何人もいたと思うのですが、あまりに悲しみが深く、誰もこのことは書けなかったみたいでした。


死者に祈るのはカトリックでは11月で、ちょっと遅いのですが。(信者じゃないですが、大学がミッションなので、ちょっと気にしてしまうのです)
でも、ご冥福はいつ祈ってもいいと思うので……。
こう思うと、彼らの命は彼らだけのものじゃなかったのだと、改めて感じます。
そして、きっと、それはこの世の誰でも同じだと信じます。
人間は社会的な生き物だから。人間は、『人の間』において人間になるものだから。自分の命は自分だけのものじゃない、改めて、そう、信じたいと思います。