「ガラスの仮面」花とゆめコミックス42巻感想

さて、とりあえずの最新刊まで、終わりました! 前の巻が重かっただけに(厚さだけのことではありません)今回は伏線にしては長すぎ、たくさんある問題は、なんの解決にもなっていない気がしてちょっと残念。っていうか、桜小路とマヤの仲がいいのは今に始まったことじゃないし…。重要なファクターとして、汐留駅を思わせる場所、再開発中の駅跡地「シアターX」が、「紅天女」再演の場所となりましたが、これってどう考えても小野寺演出より黒沼演出の方がはるかに有利だと思う。黒沼演出は「忘れられた荒野」の時の5日間でチェンジした無限の演出術の実績があるし。小野寺演出はおそらく、亜弓さんの出来次第なんだろーなー、と。「奇跡の人」でもそうだったけど、こっちは困ったら役者任せにする無責任演出家ですからねえ。これは演出力だけなら最初から勝負がついている気がします。あとは、単なるデートだし……。まあ、この一冊のテーマは桜小路とマヤの恋愛なんでしょうねえ。今更ここまでさらわなくてもいい気もしましたが、仕切り直しの一冊かな? いきなりケータイやら写メールを使いこなしてるあたりは、全巻一気読みすると違和感ありすぎますがね。(しかもそれ重大なアイテムになってしまっているのがなんとも……)結論は一つ。さっさと続きを!