小学校の頃は、ドラえもんになりたかった。
中学の頃、吹奏楽部で譜面台*1の修理が得意だった。やっぱりひみつ道具はそれなりに持っていた。ドライバーとかペンチとか。
高校の頃、学校に行くときのリュックサックに色々と道具を詰め込んでいたら、ドラえもん代わりに重宝された。ノリにはさみ、針金にペンチ、定規にカッター、セロハンテープなどなど、たいていのものは持っていた。
大学の頃、Macintoshの授業では、先生より詳しいといわれて、Macのドラえもん状態だった。いや、先生の方が絶対詳しかったんだけど。先生がシャイで教えるときボソボソしゃべる方だったから。
今の仕事は、情報系の大学のマルチメディア関係分野で、学生のサポートをすること。やっぱりドラえもんだ。
可読性を考慮して、今は日記の背景を緑にして見ているけど、もとのデザインの"hatena"テーマってドラえもんみたいだし。
今は、コンビニで買ったドラえもんの雑誌みたいなコミックスを読んでいる。300円くらいで最近良く見かけるヤツ。
コミックスの新刊も近々出るという。
ドラえもん プラス (1) [スペシャルパック] (小学館プラスワン・コミックシリーズ)
- 作者: 藤子・F・不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/03/25
- メディア: コミック
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ドラえもんを1冊読み直してみて、その情報量に驚いた。
1つの話が、最低5ページ(表紙込み)位〜にまとまっている。これなら、このコミックスに入っていないだけで、4ページくらいのもありそうだ。多分。
それでいて、次のようにまとまっている。
- 起
- のび太がトラブルや事件に出会う。説明が2コマ位で終わることもある。この無駄のない説明力もすごい。
- 承
- 転
- 結
- 意外性のあるオチ。
ものすごくテンポがいい。プレゼンテーションの見本みたいだ。
こんなときには、この商品をつかえば解決します。……と思っていたら、想定外の使い方により、意外なオチが付く。
また、表紙が上手い。背景の白い、簡単な絵だけで秘密道具を説明している。
今さらながら、絵柄も分かりやすいし。すんなり入れる。
一つの芸というのか、現代の落語という風格すら漂っている。ドラえもんを描いた人は、きっと天才に違いない。
雑誌に収録されていた、てんとう虫コミックスでは15巻目にあるという「不幸の手紙同好会」というお話が気になった。表紙込み5ページ。もっとも1ページ目は表紙の下半分から始まっているけど。
- 作者: 藤子・F・不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1978/06/27
- メディア: コミック
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のび太の所に来た「不幸の手紙」は、29人に送らなくてはいけない。ドラえもんが「郵便逆探知器」で解析してみたら、差出人は「東京都練馬区月見台すすきケ原3-10-5 骨川スネ夫」だった。*2
「不幸の手紙」なら、どうせ誰かに出すなら出した人に出せばいい。さらに「不幸の手紙」をスネ夫に出した人を逆にたどり、名簿を作って同封し、「不幸の手紙同好会」だけで手紙をやり取りすれば他に迷惑がかからない、という発想だ。
ドラえもんいわく、『この名ぼの人たちは、こんな遊びが大好きな人たちなんだから。』
もっとも、誰が出したのか暴露されたら、トラブルの原因になりそうだけれど。
この話が引っ掛かったのは、チェーンメールとの類似性が気になったからだ。最初に出したのは誰だか分かれば、トラブルの根を断つことができると。
それにしても、たった5ページでたいした情報量だ。省くところ、細かく説明するべきところの妙が上手い。匠としか言い様がない。
富山にはドラえもん学の権威がいらっしゃるらしいけれど、たしかにこれは研究テーマになりうる作品だと思う。