公聴会ですね!

どんなお話をしているのか知りたいな、ということではてな公聴会第2回議事録にリンク。

暑い中の熱い議論を、皆さんお疲れさまでした。

ところで。ちょっとした不思議を感じました。
ここまで情報公開と意見募集を心がけている企業というのは珍しいかなと思っているのですが、ひとつひとつの細かい公開や、意向を聞くというのはとてもいいんですけど。
はてなさんの最終的な方向性が私には見えてこないのは……何ででしょうか?

ユーザーの意見を聞きつつ、でもはてなの哲学としてこれだよね、みたいな「これ」という形容詞みたいなもの。
変な話ですけど、どんなにユーザから2ボタンマウスが便利だってメールが来ても(多分いっぱい来ていると思うんですけど)初めて触るパソコンがマッキントッシュだという人が、押すところに迷わない1ボタンマウス、これこそが標準マウスだ、という根本的設計思想を変えないアップル社みたいな。

そういう骨みたいなものがそろそろ見えて欲しいかなと。
多分、前回の公聴会で近藤さんがおっしゃっていた「簡単で馬鹿な仕組みを、馬鹿だなあと思って使ってほしい」あたりがそういう骨なのかなあ、と思いますけど。
基本的にはシンプルに、ユーザーが運用する部分も含めて、コミュニティサイトを作る、というような……。ということなのかなあ。


それを考えたとき、自分の中で、ふ、と、浮かんだもの。
それは以前編集したキーワード「トロンボーン」の説明でした。


あのなかの幾つかのネタは、はてなダイアリーじゃなかったら絶対に書かなかった話です。
書くのは文章だけでいい、というシンプルさと、辞書以上に辞書にならなくっていいっていう、ある程度の「ユルさ」が、あの文章を書かせてくれた。
たぶん、WikiPediaだったら何となくはばかられるようなネタでも、はてななら書けるところがあります。この辺、個性的であることが身上の三省堂新明解国語辞典に近いものがある、かも。


まあ、柔軟性は何もキーワードに限った話じゃなくて、運営記録&公報のグループhatenaダイアリーコメント、公聴会、新しいシステムの「はてなアイデア」などのユーザーズボイスを大切にする空気みたいなものでも感じてることです。
はてなの骨って、?マークの形みたいに「くにゃ」って柔軟にできているのかな。柔軟だから、折れることが無くて。どんな形にも対応できる。だから見えづらいのかもしれないなあ。でも、人の意見を聞き過ぎていたら、やっぱり、いつかはポッキリと折れてしまったりしないかなあ。それも心配な気がしたりします。


でも、今後とも、定期的に公聴会を開いてくださいね。皆さん、本当にお疲れさま。