芦屋市立美術博物館・ミュージアムショップのバーゲンセール

最近、JR福知山線脱線事故関係でよく見ているのは神戸新聞のサイトです。(全国紙にはない視点での報道が結構あります)
ちょっと興味ある話題を見つけました。
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/00001841sg200506100900.shtml

展示ガイド格安販売 芦屋市立美術博物館

2005/05/10

 財政難のため休館か運営の民間委託が検討されている芦屋市伊勢町の市立美術博物館が、今夏に迫る運営方針の決定を前に“身辺整理”を進めている。開館以来、同館が製作した企画展のガイド類のうち、売れ残った28種計約2万冊を格安で販売。最大で7割引きもあり、在庫一掃を目指す。(西井由比子)


 例えば、阪神・淡路大震災五年展の「震災と表現」(一九九九年、定価三千八百円)▽開館十周年記念展のガイドブック「伊勢物語と芦屋」(二〇〇〇年、同二千円)▽芦屋在住のファッションデザイナー・コシノヒロコさんの展覧会の「コシノヒロコ展カタログ」(〇四年、同千八百円)をいずれも千円で販売。


 割引販売は今年一月からスタート。在庫状況は、同館のホームページ上で随時更新中で注文を受け付けている。


 図録類は、一般書店では販売されていないすべて同館だけのオリジナル本。著名な作家の作品を質の高い印刷で仕上げており、美術資料としても価値があるという。中にはインテリアの一つとして購入するケースもあり、「表紙が美しく、飾っているだけでもおしゃれ」と数冊をまとめ買いする女性もいる。


 同館は「製作費を大幅に下回る価格のため全部売れても赤字。しかし今後使い道がない以上、無駄に残すより愛好者に喜んでもらった方がいい」と話している。


 同館での直接販売が原則だが、郵送も受け付ける(送料別)。同館TEL0797・38・5432

この間の「バーゲンブック.jp」といい(http://d.hatena.ne.jp/Yuny/20050424#p2参照)今回のバーゲンといい、なんだか本の安売りに出会う機会が多いなあ。
さて、実際にサイトを見てみました。

トップのフレーム右にものすごく目立つ「Sale!」のグラフィックが……!


見てみると、なかなか興味深いです。市立の美術館ですと、その美術館独自の出版物がありますね。大学のときに博物館(美術)学芸員課程を履修したので、こうやってバーゲンになっているのが何だかわびしい気もしますが……せっかくの機会です。


「芦屋市展1948-1997」なんて、戦後まもないころからごく最近までの、市民美術の流れが分かりそうな冊子ですし。
伊勢物語と芦屋」という、地元が歴史的な書物に出てきているのでじっくりと腰を据えて掘り下げて紹介したものとか。こういう、展覧会だけの独自視点によるものとかも面白いですね。なお、サイトによるとこの美術館は歴史館でも美術館でもあったようです。
また、この美術館では阪神淡路大震災を美術家がどう捉えたかということを企画展としてやっていたらしく、「震災と表現」という4冊セットの展示ガイドブックも記録として貴重かもしれませんね。


多分、著作権関係で画像があげられないのでしょうが、ポストカード類もあります。(画像が見たいなあと思ってしまったり)
その他、阪神モダニズム関係にご興味のある方は、チェックしてみて損はない販売だと思いますよ。