北海道日本ハムファイターズとスイート・メイプルスのこと

甲子園の空に笑え! (白泉社文庫)

甲子園の空に笑え! (白泉社文庫)

メイプル戦記 (第1巻) (白泉社文庫)

メイプル戦記 (第1巻) (白泉社文庫)

メイプル戦記 (第2巻) (白泉社文庫)

メイプル戦記 (第2巻) (白泉社文庫)

昨日のファイターズ優勝シーンを見ていて、このチームの野球って……なんかと被るんだよな〜と独り考え込んでましたが。昔読んだ川原泉の漫画のチームの野球に良く似ています。
いや、別に『札幌ドーム』を『コロボックル球場』と呼んでみるとか、跳ねて踊りまくる応援が某ヅカ応援団っぽいとか、そういうことを言ってるわけではなく。本拠地が同じとかというだけではなく。
たとえば一試合一試合に全力投球なところとか、つなぐ野球スタイルとか、何より、勝っても負けても明るいところとか。ひとりひとりに存在感があるとか。ファンをすっごく大切にするところとか。なんだかんだで守りが主体なところとか。胴上げで野球チームは選手が主役! って感じが良く伝わってくるところとか。監督のあまり表に出さない苦労っぷりとかも。チームカラーが12球団で何となく異彩を放っているところとか。シリーズ前、勝つのが奇跡に思えてしまってて、でも、本当に勝ってしまったところなんかも。
昨日のファイターズ優勝は、まるで映画『メジャー・リーグ』みたいなありえなさ(ファンの方には失礼!)で。本当に奇跡的な4連勝でした。


やっぱりね。たぶんね。
北海道民の皆さんはこう思ってるんじゃないかな。
「野球って楽しいね!」って。
それって、ファイタイーズらしさでもあるし、メイプルススピリッツそのものなんですよ。


ともかく7つのうち4つ勝てばいいって考えるか。
一つ一つの勝ちを楽しみつつ積み重ねて4つにしようと考えるか。
結局、日本一への原動力になったのは、この差なのかもしれません。


一つ一つの勝ちを積み重ねようとしたら、やはり、例えばちょっとくらい危険でも盗塁にアタックするとか、アウト性の内野ゴロでも走ってセーフにするとか、塁間で挟まれても粘って他のランナーを一つ進ませるとか。
そういう、ホームランなんかに比べたら見た目ちっぽけだけど、勇気がいる大きな工夫が自然に湧き起こってくる物なのですね。
もちろん、中日も悪い野球はしていないし(取られた点もピッチャーも守りも)。非常に惜しいところまでは行っていました。でも、打撃で、得点で、最終的に上回れなかった理由は、その辺にもありそうな気がします。


一つのプロスタイルを見せてもらった気がします。
それは、「シゴトを楽しんでいますか?」ということ。
ヒトが生きて行く上で、とても無視できない原則。
ファイターズのように、メイプルスのように。
楽しんでいますか? その日のシゴト(試合)を。