ふー。だいたいの部分の低音付けが終わりました。
シンプルな曲だけど、単調にしない。でも、短調なんですよね、曲が(いや、ギャグではなく)。
この辺でワークフローを一応確認しておこうかな。
GarageBandで吹奏楽曲を作曲するワークフロー
- 作曲コンセプトを作る
- 旋律を五線紙に書く
- GarageBandへ旋律を入力
- 低音を付ける
- 楽譜をいったん印刷し、和声を理論的に付けてみる(密集配置、開離配置の和声表を作ると便利かも)
- 和声部分をGarageBandへ入れ、簡単なオルガンの楽譜のようにする
- 作曲コンセプトを確認して、楽譜に曲のアレンジ的な展開(どの楽器がどう活躍するか)を書き込んでいく
- GarageBandでオーケストレーションする
- 音色の強さやテンポ速度などのバランスを取り、波形編集ソフトで確認後、QuickTime Proで音源として完成させる
- Finaleなどの楽譜ソフトでフルスコア、パート譜を完成させる(楽譜DTPとして)
- PDF化、Webサイトを立ち上げて、楽譜と音源を配布する
- どこかの自由演奏会に持ち込んで演奏してもらう(笑!)
いやー、先は長いなー。
モーツァルトって頭の中でできている音を書き出すだけだって言ったそうだけど、それってすごすぎます。
Macで作ってもこれだけ工程がかかるんだよー!
……Mac以外のことも含まれているみたいに見えるけどね。
ステップ入力のこと
ちなみに、GarageBandでの疑似ステップ入力のやり方を思いつきました。
まあ、話は簡単で、どこでもいいからリアルタイム入力で8分音符程度の音を一個録音して、後はコピー&ペーストで音を増やしたりすれば、ステップ入力みたいなことはできると思います。
かなり無理矢理? でも、公式にステップ入力の機能がないみたいで、しょうがないというか……。
冒頭1小節を空きにしておいて、そこに各種音符(8分、4分、16分、付点8分など)を入れておいて、場合によってコピーペーストしていけばそれなりに使えるんじゃないかなあとも。
ただ、以下のクリップボード拡張ソフトを使ってみても、音がひとつしか記憶されないような感じでした。Officeクリップボードみたいな拡張クリップボードが使えれば、かなり作業効率が上がりそうですが……。……フィードバックしておくかな。
…………あれ?
楽譜モードにして、commandクリックしたら、音符が入る……ステップ入力、標準でできるんじゃないか!
全然気が付きませんでした!
作曲コンセプトの話
ところで、この辺で作曲コンセプトを確認しておきましょうか。
いまのところ、吹奏楽での演奏しやすさまでは考えていないので、#系の調で書いています。浮かんだ音をリコーダーで確認したら、#系だったんですよね、はい。
で、いわゆるA-B-A'形式=ソナタ形式で書いています。
Aがcis moll(#が4つの短調)、Bが転調してA Dur(#が3つの長調)、そしてふたたびA'に戻ってcis moll。
全体を通してテンポは緩やか目。
もともとは、友人の絵画展の帰り道、雨に打たれながら曲想が浮かんできたのを、急遽書き留めたものが原点。
どうにもこうにも、あの絵が好きだなあ、というような切ない気持ちが、メロディになりました。
なので、あんまり激しい曲ではないです。
吹奏楽曲を選んだのは、いろいろな楽器を使えて寂しくないから、というのがひとつ。
それから、最初の旋律がフルートで浮かんできて、あと、中間部へのつなぎがチャイムだったり、とか、対旋律がアルトサックスで浮かんできたりとか、トランペットが……ホルンが……チューバ、ユーフォが……ファゴットが……とか、もう、最初から吹奏楽で聞こえてきたためです。
え、トロンボーンの立場? ……今、考えています。ははは。
で、初見で演奏できる割に、練習になりそうな曲、というのもあって、あと、小編成(25人編成)できれいにまとめられる曲にしたいって言うのもあります。演奏時間的には、4分程度かな?
アンサンブル力のトレーニングや、短調のコラールハーモニーの練習にもなって、盛り上がる曲になればいいなあ、と。なんか、曲自体がシンプルではあるので、やろうと思えば盛り込めるものは多いんですよね。
和声の勉強をしながら書いているから、どこまで完成品になりうるか分かりませんが。一応音楽の勉強をしたとはいえ、作曲科を出た訳でもないし……。ピアノ弾けないし……。まあ、そういう技術的なことは、Macにたくさん助けてもらって、いい曲にしたいです。知識的なことも確認しながら、ね。