母校訪問


ちょっとしたツテときっかけがあり、廃校になった母校を訪問してまいりました。
写真は吹奏楽部の1年目、毎朝磨きまくった音楽室の黒板。きれいになっていないと上級生の方から鋭い指摘を頂いていたなあ……。ものを磨くのが割と得意なのは、このころに磨くことの楽しさを知ったせいかも知れませんね。


当然ながら楽器は残っていませんでしたが、部屋の構造はそのままでしたね。ただ、音楽室が絨毯からフローリングに変わっていましたが(卒業後数年で工事をしたという噂は聞きました)、ひな壇とかはそのまま。楽器があれば練習できそうな雰囲気……。いや、ほんとに……懐かしすぎました。
ただ、まあ、あれこれ老朽化しているのは事実みたいですね。所々に板とかで補強した痕跡があったり、掲示板に穴があいていたりしていました。全体的にはやむを得ないですがホコリっぽいので、ああ、この場所をみんなで掃除したいなあ……とも思いましたが。


自分の吹奏楽の原点はあの音楽室です。あの場所に出会い、人々に出会わなければ、今の自分はないのですよ。
あれから10数年が経過し……いろいろなことが変わりました。
でも、楽器は今でも手元にありますし、トロンボーンを自分なりに作ってみたりもして。


いつか、取り壊しになるのでしょうか。今は区民の皆さんの活動に利用されてはいるみたいですけれど。建物である以上、いずれは……もったいないとも思えますけれど。時間には勝てないですしね。
たとえ、あの学校という建物が無くなっても、一生懸命に楽器を吹いていた……、夏休みは40日中30日が練習日で、長い日は9時から9時まで練習していた……あの頃の気持ちは多分、自分の芯の部分に生きていると思います。一生懸命になれていないと、自分が自分にダメ出しをする。それが高じて自分を責めてしまうこともたびたびですが、嘘は付きたくないのも事実です。


それから、自分があの吹奏楽部でしていた「ある係の仕事」の痕跡がしっかりと残っていたのは、本当にうれしかったです。
いつか、あの音楽室で、一度でいいから合奏のようなことが行われたときに、もしかしたら……役に立つこともあるかも?
ちょっぴり未来に期待しましょう。


帰りに近所の別の学校の近くを通りかかりました。
人が現役でいる、毎日生徒がいる学校の活気のような物を感じました。夜なので誰もいないはずなんですけれど、空気感が全然違うんですよ。
学校が元気でいるのには、やはり、生徒がいなければね!