ヘラクレスの依頼

ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~

ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~

さてさて、海を越えて大都会アテナイにやって来た不死身ご一行様。とりあえず装備関係を見直したり、武具を買ってみたり。
で、私がこのゲームで一番好きなショップは、さびた武器を復活させてくれる「磨き屋」さんかもしれません。なんだかわからない武具の正体を探り出すすばらしいお仕事ですし、なんとなくエコっぽいし。
今回、海賊船にいっぱいあったさびた武具をもちこんだので、店長さんはきっと大喜びしたでしょうねえ。結論から言えば達人シリーズの武具などが手に入ります。シュキオンが店長さんとお話ししているところが目に浮かびますねえ。
「あらあらこんなにたくさん。もしかして船の中に長年放置されてません?」
「良く分かりますねえ。さすがです」
「海で使われていた武具には、潮風の影響による独特の劣化があるのよ。それにしても、今日はついてるわぁ」
「なぜですか?」
「こ〜んなにたくさんのお磨きちゃんがやってきてくれるなんて、すばらしいわよ! それに、素性もよさそうな逸品ばかりじゃない。よ〜し、おばちゃん、お兄さんのためにもはりきっちゃうからね!」
「わはははは! ご婦人は名人というわけだな! よし、このヘラクレスが力仕事を手伝おう!」
ヘラクレス? あら、あの英雄と同じ名前だなんて、道理で強そうだと思ったわぁ。でも安心なさいな。こう見えてもおばちゃんは『プ・ロ(はぁと)』なのよ! アテナイが誇る磨きのプロ! お風呂掃除から鍋ヤカン、切れなくなった包丁から工作ハサミ、そしてもちろん、当代一流の戦士英雄の武具まで、お手入れはお・ま・か・せ(ウインクぱちくり!)」
「わはははは! それは頼もしい! では私はひと寝入りさせてもらうとするか! 船旅でそれなりに闘ってきたしな!(どっかり、ばたん、ぐー!)」
「こら、ヘラクレス! お店で寝るなんていけませんよ!」
「ぐーぐーぐー」
「シュキオン、たぶんこれじゃつついても起きないと思うよ」
「……(主人公、苦笑)」
「あたしもそう思う。戦闘中に魔法で眠らされたときも起きないんだもの」
「あーあ。すみませんね、おばさま……」
「(ごしごしごし、ふきふきふき)」
「彼女は夢中で磨いてくれてるわ……集中力の方向性が大違いよね! どこぞの英雄さんと」


……とか、ね。


そんなわけで、武具の手入れを依頼して、海戦で疲れた身体をゆっくり休ませる不死身ご一行様なのでした。
このアテナイでお姫様はどうしているのか、本編に戻るのは、また、後日。