天才青年リョウ

よく、天才少年なんて言い方はあるけれど、彼に関しては天才青年と言った方がしっくりきそうな気がする。
若きプロゴルファー、石川遼選手のことだ。
あっという間に、日本で5本の指に入る名選手になってしまったなあ……。彼にとっては、もう、少年時代は終わっているのだろう。
石川遼選手3勝目、賞金ランク首位に(TBS NEWS i)


私はゴルフをプレイしたことはほとんどないけれど、多分、想像力というか、想定力が非常に豊かなんだろうなあと思う。どう打てばどう飛ぶか、そのツボを心得ているのではないかと。
ある人にとっては10年も20年も練習して参戦してようやく分かり身に付くような領域を、彼は数年とか数ヶ月で見つけてしまったに違いない。
もちろん、練習量もハンパではないのだろうけれど、ツボを探すための練習と、ツボを見つけた上でそこに到達させるための練習では、根本的な質が違う。


風向き、芝や地面の性質、湿度、温度……そして、なにより自分自身の状態。


そういう物をすべて知りあるいは想定した上で、どう飛ばせばあのグリーンに近づき乗せられるか。


ゴルファーなら誰もがもっている頭の中のコンピュータ。
彼は異次元のスペックでもって稼働しているのだ。
68K Macintosh時代にPower PC G5をいきなり見せつけられたような感じだ。


そういう日本人がさわやかに汗を流していることを、こころから誇らしく思う。
これからも良きライバル良きコースと出会い、たくさんのドラマを作って行って欲しい。