作曲の授業の想い出と、Sibeliusのファーストインプレッション

昨日から、大学時代の作曲の授業で作ったトロンボーンソロ曲を「Sibelius」の体験版で浄書しています。
入力の合間。ちょっと腕休めに当時の想い出を。
曲のイメージはあったから主旋律は全部書けたものの……伴奏部分の作り方が全然分からなくて、いろいろな合唱曲*1とかをヒントに草稿を書きながらも、結局は恩師に大半以上書いていただいた覚えが……。F先生、あの時は本当にお世話になりました……。いやあ、ほんと、プロってすごいです……(そりゃそうですけど)。先生のことは、個人的にこっそりとベートーヴェンだと思っていました。名作曲家だし風貌がそっくりだなあって。存在感も。
卒業以来、全然お会いしていないのですが、本当に充実した授業だったと今でも思っています。先生の世界初演コンサートも印象的で。打楽器ってあんな使い方があるんだ……って、びっくりした記憶が……。バリバリ現代曲で面白かった。あれは演奏者も楽しかったんじゃないかと思います。

さて……。
ホント、Sibeliusって、良いソフトだなあ。直感的にだいたい使えます。昔、Finale notepadやSingersong Writer、Nightlightとかを使ってみたこともありましたけど、使い勝手の良さが違いすぎる……。
でも、浄書していくと、昔のミスがちらほら。音が長2度違っていたり、リズムがどう考えても1小節分(4拍)超えていたりして。よく見たら八分音符である所が四分音符……昔の自分に「おいコラ」したい……。
それから、これはピアニストが相当うまくないと無理だろうという動きを削って単純化して、もっとリズム感を生かす形にするとかしています。ちょっとしたことなんですが……。
こういう直しも、書いた音がすぐ聞けるということで、頭の中だけではなく耳で確認しながら対処ができる。本当に良いソフトです。

ひとつ分からないことがあって。
音符の棒部分が上向きなのを下向きに変えたい場所(あるいはその逆)があるんですけれど、どのコマンドなのやら……。
あとでリファレンスをひっくり返したら、どこかに出てるかな……。
こういうとき、コマンドを探すキーワードが思いつかないので、つらい……。体験版付属の電子リファレンス、ページ数が多いからなあ。ありがたいのですが、う〜む……。


でも、難しいことを言わないでなら、ダウンロードしてすぐ使えます。
今回はトロンボーンソロ曲で、途中の無拍子カデンツァの対処などがあるため、プロ版じゃないと無理っぽいのですが。
拍子が決まっていて最後までそのまま行けるようなPOPSとかなら、多分機能限定版の「Sibelius First」で問題ないのではないかと。

それにしても、著名な作曲家はたくさんいるのに、なんでシベリウスがソフト名になっているのかな……。セレクトが渋い!! シベリウスの曲って、なんだか冬のイメージがあるんですよねえ。雪国の風景が似合いそう。日本とフィンランドじゃ全然違うかなあ……。
ここはあえて吹奏楽版で。神奈川県立野庭高等学校 第9回定期演奏会からシベリウス作曲『フィンランディア』。

高校生がこういう曲に挑戦する。そういうのも、また、一生の想い出になるんじゃないかな……。
音楽ってよいものです。はい。
で、Sibeliusなら、こういったオーケストラ曲も書ける(らしい)。吹奏楽曲もできる(らしい)。え〜と、もちろん、使うヒトが作曲法なり管弦楽法なり、使えるレベルで知ってないとですけど!! でも、そういうのの勉強道具としてSibeliusを使っているヒトもいるんじゃないかな。人に見せるんじゃ無くて。書いた音符がピアノを弾けなくても音になるということは、複雑すぎて読み切れないスコアも、がんばって入力すれば分解して聴くことが出来るということで。
……と、ここまで書いて『フィンランディア』終わった!! う〜ん、野庭高、80年代も全国レベルの高校だったような話の記憶がありますけど、やっぱり若々しくて良いサウンドですね。このビデオで吹いていた人たち、もう、バリバリの社会人ですが、今も音楽が好きだと良いです……。

当日夜23時半追記

8時間くらいかかったけれど、なんとか楽譜が出来た……。
PDFにして近所のコンビニでモノクロレーザー出力したら、ほとんど商業クオリティ……。まあ、プロと同じソフトなんだから当たり前といえなくはないけど……。プロのワザってあるんだと思うけれど、とりあえず、見た目的には……。これが個人ユースで作れる時代だもんねえ……。
それから、Garageband用にMIDIに書き出して読み込み、ソロトロンボーンのいいソフトウェア音源が無いのでTubaを指定したらなんだかユーフォっぽいんだけれど……改善策あるかなあ……。
なんか、トロンボーンの音っぽいsoundfontを使えば良いらしい。

それにしても、こんなのが作れる時代だもんねえ……。
Garagebandカデンツァのところまで音源割りの修正終わり……。
最後までリズムと練習番号の指定をしたら、強弱とかニュアンスを整えるわけで……。ある程度まではそれっぽく作れそうな目算が立った……。あとは時間さえかければね……。
「……。」が多いのは、いちにちこれに掛かりっきりで疲れたからかも……でも、心地よいです。

*1:中学の音楽の授業の副教材だった、若者向けの合唱曲集のピアノ伴奏部分が、どの曲もノリとデキが良くて、すごい参考になりました。