エヴァンゲリオンQ

チケット予約の埋まりぶりが本当に壮絶だったエヴァQ。
まあ、何とか見てこられました。
最前席中央という、勇気のいる特等席は、遮るモノがなく、劇空間に入り込める感じでした。
ネタバレを避けて書くのは難しいなあ……。
「続きを読む」記法を入れておきます。ネタバレは避けるだけ避けてはいますが。具体的に誰が何をしてどうなったという意味では書いていないつもりです。










まずその1。みんな、本当に、頑張っていました。懸命でした。状況が分かる分からないを超えて。
その2。不可抗力。理不尽な処罰。ちょっとそれってないんじゃないかとか。
その3。アンサンブル(合奏)は、時に、言葉による会話を超えて交流することが出来る。旧テレビ版でもシンジ+アスカが Dance Dance Revolutionのような機械でシンクロナイズを高めて戦うシーンがありましたが。楽器吹きとしても共感は出来ます。あと、うまいヒトと弾けばうまくなる、というのも分かります。でも、あんまりにも早くうまくなり過ぎ!!
その4。旧テレビ版ではあまり交流がなさそうだった、ある大人とシンジの交流シーンが印象深いです。大人から子どもへ、伝えたいこと。何があったのかの真実の一端。彼がシンジに仮託している思いは?
その5。制作にものすごく時間と手間と情熱が必要な作品だったというのがよくわかりました。どこがどうでどうだからというのは、まあ。
その6。ナディアのファンだったらうれしくなるかもしれない楽曲あり。私は「この楽曲はっ……!」って固まった。


その7。
人間は、善かれと思ってしたことが、大きく裏目に出てしまうということを、歴史上に何度もやらかしています。
端的な例で言えば、フロンガスによるオゾン層破壊といった自然破壊とか、原発の事故もそうだと思います。みんなが便利になるために文明を進めたら、自然を破壊してしまい、かえって人類のためにもならなかったというようなことは、私の狭い知見でもいくつか思い当たります。
もしも、そのくらいレベルが大きなことが、自分自身のせいだったら?
心の底から善かれと思い、身命を賭しておこなったことが、何か成果をもたらすどころか破滅をもたらしてしまっていたとしたら?
それでも、何か、取り返す方法がある、と、タフでいることが出来るでしょうか? タフになれずあきらめてしまうことは、甘えていると切って捨てられるべきことなのでしょうか。
地球レベルの話ではなくても、身近なことでも、大失敗をしてしまって、取り返すことができるか否か。これ以上何もすべきではないのではないかと、自分を疑ってしまっても無理は無いのでは。また、廻りが、あなたはもう何もするな、と止めてしまっても、そんな廻りの反応、簡単に非難はできやしないでしょう。
しかし。
私は、そういうことがあったとしたら、失敗を取り返しに行きたい。慎重に、軽々しくはせずに、油断もせずに。同じことを繰り返さないように。きっと最後に救いがあると信じて。


救い、ありますよね?
最終章にそれを期待したい。そう願います。