「見た目問題」総合情報誌『マイ・フェイス』で、声優:宮村優子さんのインタビュー記事掲載、とのこと

ヱヴァンゲリヲンQのアスカがすごかったことについて、から……。映画に関しては、ほとんどネタバレなしで書き始めたいと思います。


今日、観に行った訳ではないんです。
ただ、アスカ役・宮村優子さんの演技がものすごく迫力があったのが、初日に観に行って10日以上経っても思い出されるのです。
衝撃的な状況に深いショックを受けてしまい、あらゆる行動が裏目に出てしまうシンジ。
対して、アスカは、あの状況でも強くあり、明らかに物語のもう一人の動かし手でありました。本当に戦士で。負けない女性に成長していました。そして、シンジもものすごい声をしていましたが、アスカが本当に強くて怖くて、まさにもののふの生き様といった声をしていて。
近いうちに、また見に行くつもりですが……。あれは、恐ろしい物語でした。


そんな日々を送っていた今日、偶然下記の雑誌の無料特集版を入手する機会がありまして……。サイトでは無料のPDFも配布していました。

見た目などで差別を受けがちな、ありとあらゆるひとたちのための雑誌のようです。たとえば、アルビノなどの体の色の問題や、事故などで体の一部を切断せざるを得なかった人。ひどい傷跡が顔などに残ってしまった人、アトピー性皮膚炎……などなど。
詳しくはこちら。

それで、現在準備中の次号では、宮村さんがインタビューされているそうです。

それで、この雑誌で宮村さんがロングインタビュー取材を受けた理由は、甲状腺障害の『バセドウ病』にかかっているためだそうです。初めて知りましたが。
この病気、見た目としては……眼球突出という障害があるそうです。
先ほどの無料版の雑誌配布版に、はさまっていたチラシによると、宮村さんがこの障害について、ご本人自身の言葉でメディアに語るのは初めてだそうです。


現代の声優さんは、録音ブースで声を出しているだけの仕事をしていれば良い訳ではないですよね。
各種のイベントなどがあり、メディア露出の機会も多く、つまり色々な人々の視線にさらされるのが仕事で。中にはアイドルのように、ライブイベントを行うヒトもいます。
アニメの状況にはうといので、宮村さんご自身がどう活動されているかはわかりませんが(映画のパンフレットでは子育てをオーストラリアでやっているのだとか)、それなりに注目される立場ではありますでしょう。
そういう立場の方が、こういったご病気にかかったとき……。
いろいろとあったのではないか……と拝察します。
アニメを知らない人でも、タイトルくらいは知っている作品に成長したヱヴァンゲリヲン。その主要登場人物であり、熱狂的なファンも多いキャラクターの声優さん。
ただでさえ熱狂を呼びやすいスタイルの作品だけに。


この記事、本当に読んでみたいですね。
そして、こういった立場の方が隠さずに公表なさることが、病気への理解を広げたり、同じような状況の人たちに大きな勇気を与えたりするのも確かです。


私自身も、なかなか直らないアトピー性皮膚炎に、小学校以前から悩まされています。
リアルで知り合いのヒトならご存じの通りなのですが。
調子が良ければかなりきれいなのですけれど、ストレスがたまると、右手に来るんですよね。この手が、人様に余計なご心配をおかけすることも多くて申し訳なくて。自分の生活でも不便なのはもちろんですけれど。それに、劣等感もあって。病気なんだから今は仕方がない。早く治そう、と、割り切れるヒトはいいんですけれど……。治そうとしても治らないつらさは、おそらく、当事者でなければわからないと思います。そういうことを経験したヒトでないと。
ただ、この症状を含めて『わたし』なんだ、と、自己受容が少しずつできるようになってきた気もします。症状がおとなしくなるような努力はするべきですが。仮に、完治できなくても、それも自分の姿であり、受け入れつつも、そこから得た気付きをいかして、この世で生きていくための糧のひとつにするくらいでいなければと。


ひとりひとり違っている。生まれも育ちも、過ごしてきた時間も、100%一致するひとなんて、この世にはいない。
それで当たり前です。
でも、平均値といったもの、常識といったもの、普通といった幻想を仮想し、そこから外れた奇異なものを警戒するのも、また人間の自然な姿ではあります。
だからこそ、そういった違いについて、意識的に学び・考え・感じる必要があるのでしょう。


とりあえず、もっと知るために、さっきの雑誌に予約を入れておこうと思います。
http://mfms.jp/myface/next-myface
発売されたら良いですね。

追記(同日23時15分)

可読性を上げるため、ちょっと文章の構成順を修正しました。