岩田さんの本を買ってきた

『ほぼ日』のリアルショップ、『飛び地』で岩田さんの本を買ってきた(先行発売)。
まだ読み途中だけれど、ファミコンが育った時代を体感した者としては、ファミコンソフト(と、後々の任天堂ハード)を作られた方がなにをお考えだったか、というのに興味がある。
このところiPhoneで読んでばかりだったのに紙の本で買ったのは、『ほぼ日』購入特典のキーホルダーが欲しかったためではある。しかし、装丁が手触りが柔らかい紙なのにしっかりしていて驚かされ、紙で買ってよかったと思った。カバーを外してみると、本の本体にさらにカバーが折り込まれて貼られる構造で、しっかり補強されていた。この本が長く持つようにとの願いを感じた。紙の特性だ。
さて、岩田さんが『Mother2』開発に参加した時のエピソードは有名だ。この本にも114ページ目くらいのところにある。
開発が行き詰まってから、チームに彼が参加したとき、ゲームそのものを作るのではなく、ゲームを作るための道具の方を整えた話だ。そうしたら目に見えてうまくいって、形になった。
この考え方…何か物事がうまくいかない時は、急がば回れで環境の方に時間や労力を投資した方が良いというのは、ゲーム事業でなくても、なにかとあることではないだろうか。たいてい、何かがうまくいかなくなるまでに色々とためしていて、その結果としてのリソースはその辺に転がっていたりする。ただ、組み上げどころが分からなくなってしまっていただけで。それまでの開発が無駄だったわけではなかったので。ただ、チーム内だけの視野では、こうしたことが見えてこないのだ。
まだ読み途中だ。元原稿は『ほぼ日』などだから、読んだことがあるものが多いが、紙の本として読むと、よりスッと入ってくるものがある。
何かを作りたい人は読んでみるといいと思う。というか、自分が励まされている感、あり。

岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。

岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。