すみっコなのにスクリーンを独占

この秋冬はチェックしたい映画が多すぎて困ってしまうくらい。いやあ、良い時代になったもんだ。
まずは『すみっコぐらし』から。この種のキャラものとしては異例の大ヒットらしいので。
時々、ゲーセンのプライズやら、3DSのゲームやらで見かけた彼ら。映画になるのはめでたいですが、60分とかスクリーンがもつのか? すみでこっそりされても話は進まないぞ、と、以前、映画館で予告を見たときに思ったのですが…。
杞憂とはこういうことを言うのですな。
あまりにもほのぼのとしたつかみから、絵本の世界へ巻き込まれる大冒険、そして出会った仲間との別れ。冒険譚の王道をおさえつつも、根底に流れるほのぼのさは、やはり稀有。彼らのあの点目は、オトナの涙腺への暴力としか思えない! さらに、別れざるを得なかった友だちへの贈り物が素晴らしすぎ…エピローグは秀逸のひとこと。
子どもたちにも、かつて子どもだった人たちにもおすすめですね。60分と少しがあっという間。彼らはすみっこにいてばかりじゃなかった! 明日からはちょっとだけ、勇気をだしてみよう。