ひとまず……さらば、愛するダイよ!

ダイの大冒険』全100話の本放送+公式YouTube『ダイ好きTV』がひとまず大団円を……迎えてしまいました。
(録画ので観られる方には次回予告パートまでしっかり見るのを強くオススメします!)
あー、これから週末は何を楽しみに生きればいいんだ!
とりあえず、放送回録画は永久保存決定……。
『彼方のアストラ』と『ダイの大冒険』は何度、見返しても発見がある大作です。これは消せない。放送版だと字幕が出せるため(TorneNasneの場合)、半分マンガライクに楽しめます。
さて。それはさておき。以下はネタバレオーラ全開で書いてみたいと思います!
まずは、放送後の『ダイ好きTV』で特に監督さんやプロデューサーさんがピックアップして語られていた話数をメモしておきます。何がどう要注目なのかは『ダイ好きTV』でご確認のほどを!

  • 最終100話! アフレコ現場にはダイ制作の最重要人物のあのお二人がサプライズで…!
  • 73話、尺と演出を両立させた発想!
  • 97話! ゴメちゃんとのお別れのあの色彩表現に生かされたのは、東映アニメーションの看板番組の一つ『プ○ ○ ○ ○』の経験! 言われてみると確かに!
  • 99話! バーン様の演技は、監督さんからはどう見えた!? そしてあのガヤのシーンは!?
  • 60話の役者魂とは。
  • 21話などでのキルバーンとピロロ。「腹話術師の逆」の演技とは。

上記、全てのコメントはこちらから。

(ダイ公式YouTube)

ところで『ダイの大冒険』は公式ムック本でも先日の展覧会でも語られていましたが、だいたい3ヶ月ほどのストーリーなんですね。上記の『ダイ好きTV#91 』でも、後半の声優さんインタビューでお話が出ておりましたが。
たった3ヶ月でも、これだけ成長して世界を救えた。
これ、大人になると「ダイはマンガだから」とか思ってしまいがちなのですが。
中学1年生のころを思い出してみると、すこしは納得できる気がするんです。
何も知らないで小学校の気分を引きずりながら入学してきたのに。1学期の期末テストが終わる頃には、すでにいっぱしの中学生になれていたあの頃を。
特に部活をやっていたら、夏休みには最初の大会や公式試合、コンクールなどがあったりして。ひととおりクリアできるのには、そのジャンルのひととおりの基礎が終わってなくてはならない。上手いか下手か、レベルは別の問題として、ともかく試合ができるまでの実力を身につけなくてはいけない。例えば吹奏楽コンクールであれば12分間、2曲をキチンと吹きこなさなくてはいけない。
流石に何も知らなかった少年が3ヶ月で世界を救えたのはマンガだからですけど。
リアルに普通の中学1年生も、それぞれの大冒険を生きている。そして、3ヶ月でそれぞれのラスボスと取り組んでいる。
……ない話じゃないな、と思ったのでした。
さて、ダイに話を戻します。
遠い空での闘い。
バーンの猛攻で真魔剛竜剣も壊れてしまいました。
そしてドルオーラを集束させるための魔力が切れてしまったダイが最後の決め技に使ったのは、剣の持ち方からアバンストラッシュのブレイクタイプだったと思われます。
オーラは竜闘気、構えは人間の代表であるアバン先生の技、もう1人の代表であるポップの想いをエンジンに……すべてを込めて閃光のように叩き斬った!
竜と人が、魔を撃ち破った瞬間です。ストーリーとして本当に美しいなぁ、と、改めて思ったのでした。
そして地上にもどれたダイ。迎えてくれたポップと仲間たち。
ここで、アニメオリジナルのポップによる勝利宣言があるんですよ。もうこれは今の時代にアニメ化してくれてよかった! と、本当に思えたひとコマでした。ここ、演じていて豊永さんもさぞかし楽しかったんじゃないかなあと。脚本を最初に読んでみた時に、絶対「うおお!」とかなってたんじゃないかと。
し、か、し……。
これまたアニメオリジナルでの、少々不穏なダイのモノローグ。
そして、最後の最後の最後の隠し球のように現れたキルバーンとピロロ。
この2人のボイスが凄まじかったですね。人間の声にこんなことができるなんて。理にかなっていた声でした。彼はまさにトリック☆スター……。まだ生きていたとは!
ここで、レオナ姫がヒャダルコを試してみますが。この時点で、高レベルの攻撃魔法が使えるMPが残っていたのはおそらく姫さんだけです。レオナ姫がキルバーンのトラップに対してヒャダルコで対抗するのはこれが2回目。ダイア・ナインのときにも撃っていました。そしてやっぱり効果ナシ……。レオナ姫が弱いんじゃなくて、相手のレベルが高すぎるんですよね。アニメではキルのセリフが微妙にカットされていましたが、キルバーンの肉体を流れる魔界のマグマ相手では、流石に無理というもの。
逃げられる前に、アバン先生のフェザーとマァムの閃華裂光拳(セリフにはありませんが多分)でピロロは仕留めましたが、やっぱりこうなってしまった……キルバーンの肉体は空を飛んで処理するしかなく。そして、やっぱり、ダイ君は天空へ駆け去ってしまった……ポップを蹴り出して。
ここでダイが飛んでいって、ブラス爺ちゃんのモノローグからみんなでダイの剣を見守ったラストの後に「1人でどこへ行くの?」ってなエンディングテーマが流れてくるもんですから、もう、泣くしかありませんでした。この歌、なかなか自分の中でダイの歌としてしっくりきてなかったんですが、ようやく腹落ちしましたね。そう。ダイ君はどこへ行ってしまったのだと。
ちなみに、アニメオリジナルで、「黒の核晶(コア)の停止処理は終わらせた」という新情報が。やっぱりヒャドでコアを固めただけでは足りなかったんでしょう。例えば魔力での司令のキャッチ機構も断たないと危なくてしょうがないかもと思っていましたが、そうした辺りをやったのかなと想像しています。
そして……ともあれ、最後のエンディングはCM明けのCパートとして。今までの次回予告パートが当てられました。
コミックスでは分からなかった新情報は下記。
・偽勇者一味はマトリフにより今までに盗んだものを返させられていた。巻き上げられていたのではなく。……それは良いけど、返した後で彼らはどうしたかな。なんだかんだで世界を救ってくれた英雄のひとりなので(たまたま出くわして最後にちょろっと…だけど、居なかったらマジで危なかった)、パプニカあたりでそれなりにくらしているかも?
・チウたち遊撃隊は新しい砦を作っていた。あのときヒムに大岩を運んでもらっていたのはそのため。ゴメちゃんも……ずっと一緒って事で(いい演出!)。……でも、どこの何から守る砦なんだろう? まさか、デルムリン島にあるかも知れないと言われている(情報源は昔のパーフェクトブック)魔界の入り口から世界を守る砦か?????
と思いながら観ていたら、そしてそして、本当に終わってしまっていました。気がついたら。
ダイはもう、帰って来ないのか……と思っておりましたら。『ダイ好きTV』にて、12月に獄炎やクロブレのコミックスと共に、小説版のスピンオフが出るそうで! あと、役者さんや監督さんは、続編をやりたがっているそうで! これからインフィニティストラッシュも予定されていますし、まだ期待していていいのかな?
ひとまず、さよならは言わないでおきます。今回、タイトルには書いちゃったけど、撤回ですっ!