水の恩恵

新型コロナウイルス感染症での死者が日本では比較的少ない理由が色々と言われている。控えめで従順な国民性やマスクの普及率、土足で家に入らないことなどがよく指摘されるが、あまり指摘されていないのがきれいな水の存在ではないだろうか。
日本は水が豊富で、上下水道が整っている。しかも水道水はそのまま飲んでもとりあえずは大丈夫な水質(好き嫌いはあるだろうけれど)。国によっては水道水は一度沸かさないと腹痛を起こすことがある。
水があるから洗濯機も家庭にあり、さらに乾燥機を持っている家庭も多い。一人暮らしでもコインランドリーは使えることが多い。水洗トイレやシャワーや風呂を備えた家が多く、昔から入浴習慣があった。
食器洗いは泡をつけて洗ったあと、水やお湯でしっかり洗い流すところまでやって完了(水不足で泡をつけてこすって終わり、という国もあるのだ)。手洗いうがいはここまで丁寧にはやっていなかったかもしれないが、わりと一般的な生活習慣だったのでそれを丁寧にやるだけだった。
水が当たり前にあること。この恩恵は計り知れないと思う。ウイルスは水と石けん(界面活性剤)のコンビに弱いのだし。