『デスカムトゥルー』から生きて帰ってきました…

いやあ、怖かった……。そして、なんだか切なかった……。
ネタバレを控えめに感想を書きます。
サスペンス映画を見たときに、主人公がもしも別の行動を取っていたら? なんて想像。もとい、妄想をしてみたことがある人には非常におすすめですね、これ。
ゲームというよりは映画に限りなく近いかな。お値段も映画代位ですし。プレイしたら1周するのに2時間強くらい。やっぱり映画1本分。
主人公が何度殺されたか、数えていませんが多分片手では及ばないくらい。そしてこの種のゲームでよくあるコンティニュー画面も実は演出のひとつだったりとか、短くもよく出来ていました。あー、だからシステムとしてオートセーブでセーブコマンドがなかったんだなぁと、すごく納得しました。私とゲームの主人公はべつの人間なんですよね。ゲームだから当たり前といえば当たり前ですが、私の現実と、ゲームの彼の現実とは違う。ここがつまびらかにされたときの驚き。よく考えてありますね。
それから、何度となくやり直して、少しずつ増えていく記憶とか。ゲーム内の情報がプレイヤーたる自分に増えていく感覚って、主人公の彼にシンクロしているようで不思議でした。やり直すごとに増えていくテントウムシ? は、もしやバグの隠喩なのかなぁ?
すべての実績を解除してみたら、好きな分岐からリプレイできる『チャプターセレクト』モードが有効になりました。
個人的にはあの、お隣の部屋の謎の女の子が気になります。チャプターセレクト彼女への選択肢を選ぶところをやり直してみましたが、その先はやっぱり分岐がないのです。一体何者だったんだろう? 強烈にノイジーでしたね。
あと、やっぱり映画とかDVD感覚なのか、メイキングもあるんですね。ゲームを進めていくと少しずつ解禁されていきます。そういう所も含めて面白い作り方をしているなあと。ニュース番組のメイキングでの、やたら空気が白々しいのが何かシュールで面白かったです。なんなんだろうか。それに、いろんなシーンの撮影風景も興味深い。特にあの隣の部屋の女の子が活躍しちゃうシーンの実際の撮り方はなるほどなあと。当たり前ですが、あのシーンとかこのシーンとかは、本当にはやってませんから!(逮捕されてしまう!)でも、彼女のシーンは本当に怖かった……。
コロナで不要不急な外出を控えている今、なかなか映画にも行けないのですよ。そうした中での新作『映画』体験はありがたかったです。クリアしちゃったこと自体が惜しまれるという変な感動をしています。

【追記】
この奇妙な事件の主な舞台、主人公が何度も蘇った奇妙な客室。どうやら、『ロッテアライリゾート』のプレジデンシャルスイートルームの模様。エンドロールにあったロケ地と、最後の方の逃げ方の選択肢で画面をグルグルしてホームページと照らし合わせてみました。いやはや、何かとんでもない部屋だなあとは思っていましたけど!

あと、駅の方は……何となく京王線で大きめの駅なのかなぁ? とは思ったものの、もうひとつ判然とせず。コインロッカーがPASMOだったので、首都圏の私鉄ではあると思うのですが。あと、おそらくあのコンコースの広さは地下鉄や井の頭線ではないですね。それと西武線系統とは案内板のフォントが違う気が。ちらっとしかみえませんでしたけど。小田急線とは雰囲気が何か違う。やっぱり京王線っぽいんです。
けっこう広さがあり、階段の位置とか特急との待ち合わせができそうな構造をしているようなので、高幡不動駅か京王高尾山、高尾山口とかでしょうか。ホームからは上階から降りてきて改札に向かう構造…ふうむ。